死ぬ瞬間を覚悟した日・・・

生きていると人は絶対に逆らえない事があると思う。人はみんな生きる事は決して平等ではないけど唯一平等だと思うのは「死ぬこと」けれども、その死ぬという事も人それぞれタイミング、死にざま、歴史そんなものを背負っていると思った時、何気ない当たり前のように過ごしている毎日が実はとっても大事な1日なんだと改めて認識したYoshiです。こんばんは(*_*)

昔、ある有名な占い師さんにこう言われた事があります。
「あなたは、決してすごく有名な人になるとか、すごく大金持ちになるとか・・・そういう事はない人。けれども、大事な場面で自分を大事にする何かに守られて生きているの人なので悪い出来事に遭遇する事はないと思う」

と言われた事もあるのですが、結構大事な場面というか、何度も生死をさまようはずだった場面を華麗にスルーする事があったんです。

小さい時。
近所で誘拐犯として逮捕されたおじさん。そのおじさんに
「僕、おじさんがおもちゃ買ってあげるから車に乗ってでかけようよ」
と言われて、車に乗せられる寸前にご近所のおばさんが不審に思い声をかけられ大事には至らず。

幼稚園くらい
幼稚園バスが予定より早く家についてしまい、家の前についたものの母親はお出かけ中。すごい雪が積もりふぶいてて、寒くて眠そうになりそうな頃、ご近所さんに発見される。

大人になる寸前
地下鉄サリン事件があった時、前日同じ時間、同じ路線の地下鉄に乗って出かけていた。本当だったら次の日に行く予定だったのを急遽予定をずらした結果、サリン事件に巻き込まれなくて済んだ。

去年
311。福島に仕事で出張の予定だった。原発から3キロの場所。2:46分は本来であれば打ち合わせ中。3か月毎週欠かさず出張していたのを急遽キャンセル、もし行ってたら打ち合わせしている会議室の天井が抜けたので天井が落ちてきて死んだが、通っている道が津波にでえぐられていたので津波にもってかれたか、駅のホームが津波で流されていたので電車に乗る前に津波にもってかれたか、原発が爆発し被爆したか・・・

何か、本当にここぞという時をスルーする能力はあるようです。

そんな自分。今日も九死に一生を得た・・・そんなお話です。

仕事が終わり横浜駅
いつもより気持ち早く帰れたし、歩いて家まで帰るかな??いつものようにテクテク歩いていたんです。でも6キロ近く歩いているので、まー歩くのも飽きてくるわけで、ちょっとメールをチェックしたりネットニュースを見たり、考え事をして気になったり気が付いたものを携帯にメモして家にメールしてみたり、歩いている時間は自分の脳みそを整理している時間なので、歩く事に集中してない事はたしか・・・でも一応癖になっているので、歩く時は、出来るだけ大きな道を通ったり車が来てもいいように端っこを歩いているんです。

今日は時間的余裕もあったのでペースは比較的ゆっくり。なんとなくもやもやとした気分を整理したり考え事して歩いていたんです。大通りから1本外れた道を歩き国道沿いの大通りにでました。帰りにイオンでおもちゃコーナーに顔を出してはるくんとあいちゃんのプレゼントあるかな?と思っていつもは、この国道をそのまま路地から出た歩道沿いに歩くけど横断歩道を渡らなくてはいけない・・・なので赤信号の信号待ちをしていました。

「あっなんかメール来てるな・・・なんだ・・・楽天からのメールか・・・」
そんな感じでメールをチェックしていたら、青信号になったんですね。すごい道幅のある国道なので4車線道路。見通しも良くて特に何も問題ないはずの道路。携帯片手に横断歩道を渡ってました。

顔はメールを見てるのでややうつむき気味で歩いている時、ふと、誰かに声をかけられた気がしたんです。ん?誰か呼んだ??そんな感じで声のする方に振り返った時に、目の前にかなりのスピードを出した乗用車一台。

キキー!!

その時、運転手のおばさんのひきつった顔と、自分の置かれている状況をコンマ何秒で理解した。

「あっ・・・俺死ぬ。」

たぶん、青信号になって結構なスピードで侵入して右折したんでしょう。そこにスーツをきたYoshi。黒いコートを着ていたので目に入らなかったのかもしれません。慌てて気が付いてフルブレーキしたんでしょうね・・・でも、目の前にYoshiがいる。自分も運転手と目があった・・・

人間走馬灯が死ぬ瞬間走るって言うけど、あれ、本当だったね・・・たぶんものすごく刹那なの瞬間だったんでしょうね。頭の中に、子供達の顔と、嫁さん、そして、生まれてから色んな思い出のシーンが脳みそ駆け巡った。そして・・


キキー!! キキキー!!

タイヤがロックして滑ってる。これは、もう俺助からないな・・・あーこの車セダンか・・・ちょうどバンパーの部分が左足の膝あたりか・・・このまま当たったら骨折れるなあ・・・で、そのままふっとばされてガラスに頭突っ込むな・・・

すごい冷静だった。これから死ぬかもしれないと言うのに・・・やっぱCrisis management能力はめっちゃ高いんだろうな・・・体は動いた。とりあえずとっさに、肩がけしているカバンを車の方に向けた。これで直接ダメージを少しでも減らせるかもしれない・・・って考えての事だった。

交差点の真ん中くらい。人間火事場のなんとかってあるんですね・・・自分がファンタジスタかと思った・・・すげー目が悪いのに。キキーってブレーキ踏んでる瞬間に周りの他の車の動きも分かった。

「大丈夫。これでふっとばされても多分打ち所悪くなければ大丈夫」

たぶん、1秒みたない時間。それから覚悟はした。目をつぶった。走馬灯のように頭の中に色々浮かんできた・・・


・・・・


・・・・


・・・・


・・・・

あーあーこんな感じで死んじゃうんだ。俺。もうちっと後悔しない生き方してればよかったな・・・とりあえず、せめてあいちゃんのウエディングドレス姿と、はるくんのお嫁さんくらいは見たかったな・・・


「きゃー!!」

向かいの交差点にいたお姉さんが叫んだ。
その声で自分も目を開けた・・・


バン!ガツン!!

鈍い音がした。一瞬自分のカラダが浮いた気がする・・・すごく、スローモーションのように世界の時計は進み、ものすごくスロービデオを見ているような感じで宙に舞う自分。そして、地面に叩きつけられる・・・

その瞬間激しい痛み。とりあえず体を起こす。

うわ・・・すげえ血が出てる。Yシャツ真っ赤だ・・・心臓ドクドク脈打っている・・・あれ?頭がぬるっとした感覚。左手真っ赤だ・・・あれ・・・意識が薄らいでいく・・・あー終わったな。俺。





母さん。どうやら俺ダメみたい・・・やっぱ、最後は母さんなんだ・・・





でも・・・






そんな出来事は結論から言うと不幸中の幸いにして起きなかった。
ただ、車と自分の距離は2センチだった・・・


「俺・・・生きてる・・・」


とりあえず死んでない・・・よかった。こんな所で死んだら死んでも死んでも死にきれない・・・とりあえずホッと胸をなでおろした瞬間、全身の毛穴から汗がどっと噴き出てきた。運転席のおばさんはちょっと放心状態。でも、普通、こういう時って車から降りてきて、

「大丈夫ですか!!」

って言うのが普通だろ?って思うでしょ。このおばさん、会釈だけで済ませようとしたので、一気に今まで恐怖でアドレナリンが全開になったので、そのままツカツカと運転席まで行き、思わず窓開けさせて、

「オイ!このクソババア!どこ見て運転してんだよ!死ぬ所だったんだぞ!それを、謝りもせず会釈ですませんな!!普通は車降りて謝んだろうが!!」

とりあえず叫んでみた。苦笑

暴言なのも、態度悪いのも認める。否定はしない。でも、首根っこつかんだり、手を出したりはしてない。でも、こっちも死ぬ一歩手前だったんだから、これくらい叫んでもいいだろう。小さな声で「すいません・・」とか言うのと、周りにやじうまがたかり始めたので、それだけにしてその場を後にしたけど、まー親切な町の人々は

「大丈夫?ぶつかったの?」
「大丈夫です。ぶつかってないです」
「警察呼んだ方がいい?」
「いや、ぶつかってないし、反省しているからいいっすよ」
「本当に大丈夫なのね?見てたらぶつかったように見えたけど」
「あーギリギリぶつからなかったんですよ。覚悟はしたんですけどね・・・」
「痛い所ない?」
「はい、ありがとうございます。本当に大丈夫なんで・・・」

むしろ、こっちが恥ずかしくなってきたので、その場を退散した。(笑)

とりあえず、何事もなくて本当によかった。
あと10センチ横にずれて歩いていたら確実に当たってた。
普通に青信号でわたってて、まさか交通事故にあいそうになるとは思わなかった・・・

でも、帰り道歩きながらふと考えたんです。

「あれ?後ろで呼んでくれた人はだれ??」

交差点で反対側の歩道には2-3人いたけど、後ろには誰もいなかった・・・気のせいだったのかな?でも、呼ばれたような気がして顔を上げたからこそ車の接近にコンマ何秒で気が付いたからぶつからなくて済んだのかもしれない・・・

やっぱ何かに守れているのかな俺。
どちらにしろ、交差点で青信号でもメール見ながら歩くのはやめようと思った。

そして、明日は我が身。
自分も運転している時は気をつけようと改めて思った・・・

皆様もくれぐれも運転には気を付けてくださいませ。
そして、生きている1日、1日は当たり前のような1日だけど、大切な1日だと思うので大切に悔いのない生き方をしましょうね。

今日はこんな感じ
俺、生還おめでとう。

ではでは。