小さな失敗と小さな成功・・・

僕は、子供が出来て「父親」と言う役割が与えられて。一つ変わった事がある。
それは、

「小さなことで胸を痛める」
「小さな出来事で大きく喜ぶ」
「小さな成長で少し安心する」

子供が出来る前は、生きていて、どこか冷めていると言うか・・・なんとなく投げやりだった時期もあったし、別にどうってことない・・・そんな生活を送っていたけど、こと、子供の事に関しては、超心配性で、泣き虫で、どうにもならない日もあったりするわけです。

特に、長男でもあるはるくん。
彼の事に関しては、何度も、何度も胸がつまる思いをしてきたからこそ、今の生活がある。そう何度も自分に言い聞かせてはいるけれども、やっぱなだめな父親でして、子供の気持ちをすべてうまくくみ取ってあげられないなあと反省する日もあるのです。

今日。
たまたま家でやらなければいけない用事もあって会社を出るのが遅くなってたんですね。

「パーパ。今日は会社お休み?」
「ん?違うよ。今日は少しお出かけするのが遅いだけ」
「じゃあ、パパ幼稚園来てよ〜」
「ごめんね〜そこまで時間はないんだあ・・・」

はるくんが幼稚園に来てほしい理由。それは。はるくんは9月生まれ。だから今日は幼稚園で9月生まれの子を集めてお誕生日会が開かれるらしく。みんなの前ではるくんは

「はるとです。6歳になりました」

って大きな声で発表するのです。なんだ、そんな事・・・って思うかもしれないけど、はるくんは基本人前が苦手。ドがつくあがり症。だから、本人としては、今日は一大イベントでもあり、朝から少し緊張しているのがうかがえるんです。保護者も誕生日会の主役となる月だけは幼稚園で参観が認められてて嫁さんが見に行ったんだですけどね。自分はやる事があり行けなかった・・・嫁さんがしばらくして幼稚園から戻って来たのでお昼ご飯を食べながら

「どうだった?」
「ん〜失敗しちゃったね。すごく緊張してたよ・・・」
「そっか・・・」

なんでも、発表の前にクラスのみんなの前で練習した時は上手に言えてたんですよって担任の先生も言ってくれてたけど、本番の時は、年少、年中、年長の全員と少しの保護者の前で9月生まれの子が一人ずつ名前と年齢を言うんだけど状況が違うの分かっちゃったんですね。自分の番になると緊張がピークで結果、ものすごいか細い声で発表になっちゃったらしく自分でも失敗しちゃったな・・・っていう顔をしていたようです。

「だから、今日、もしはるくんと話すことがあっても、誕生日会の話題は触れないであげてね」

って事前のお達しがあったけど、ま、しょうがないなあ・・・はるくんらしいわ。そう思いながら家を出たんですね。

本当は仕事なんてどーでもよくて幼稚園に行きたかった。
でも、大人として、子供の成長の節目も大事だけど、自分のまかされた仕事も責任持ってやらなきゃいけないわけで、事の重大さと、先の事を考えるとお誕生日会はパスするけど、ちゃんとお誕生日パーティは家でやってあげれるから・・・と後ろ髪ひかれる思いだった、午後からの打ち合わせ。

某会社さんとミーティングが入ってたんですね。
しかも、相手は、今日と言う日の為にわざわざ来日してくれた外国の方。
それなりのおもてなしと、それなりの儀式があるので、下っ端でもあり、コーディネートしている身でもあったので、数か月ぶりにスーツ何ぞカチッと着こなして出社したものだから入社3年目の後輩が

「Yoshiさんのスーツ姿。俺初めて見ました」
「そうだっけ?」
「ええ。Yoshiさんいつもラフなかっこだから・・・僕転勤してからずっとスーツなんかきてなかったですよね?」

・・・たしかに、考えてたら、先日ホテルで会食セッティングした時以降全部私服だw なので違和感があると周りに言われつつも、準備とか結構めんどくさくて、会談場所も一般開放してない某秘密部屋で会談する事になったので事前にスタッフの女の子から

「Yoshiさん、外国の方なのでお飲み物は日本茶じゃなくて、ホットコーヒーでよろしいですか?」
「ん〜いいんだけど、俺がコーヒーなんか飲んだら、気持ち悪くなっちゃうから俺だけ別に出来ない?」
「色々ありますけど、でも、一人だけグラスで出すわけにはいかないですよ」
「じゃあ、なんか適当に冷たくて、コーヒーじゃなければいいからさあ。頼むよ〜」

いつも、こういう時のためにお菓子や気をつかっているので、厳格に定められているおもてなしマニュアルを逸脱してYoshiさんだけ、コーヒーじゃなくてウーロン茶に変えてもらえたのがラッキー。

PM1:30
受付にご一行様が来たと言うのでお迎えに上がる。
向こうの担当者が僕の顔を見つけて、「お久しぶりです。Yoshiさんが来てくれてよかったです」
とか言うけど、俺も話聞いたの昨日だよw って思ったのは内緒。

応接間に通されて、ここは日本式の名刺交換。

「Hello, nice to meet you. My name is Yoshi.from Development Department」

って英語でドキドキしながら話しかけたのに

「Yoshiサン。オメニカカレテコウエイデス。ワタシは〇〇デス。ヨロシクオネガイシマス」

ってすごく流暢な日本語ww もちろん、外国の方は4名来られてたので、この人以外は日本語NGだったので、本職の通訳さんが入って小一時間打ち合わせ。ずっと、英語で疲れた。必死に聞いてたけど途中挫折して通訳さんに頼っちゃったよ。でも、外国の人ってプレゼンする時オーバーアクションだなあって聞きながら思いつつも、予定通り自分だけお茶が出来てきて満足w これコーヒー出てきたら、話も分からないし、胃も気持ち悪くなるし、この後最悪なだけにウーロン茶が出てくるのはありがたい。話の内容は、まー営業ですかね?相手の。打ち合わせ終了後に担当の人と軽く雑談したりで、なんだかんだで、終わったけどバタバタしてたなあ・・・

その後もバタバタしててあっという間に終了。
帰りは、おにゅうなシューズになって横浜駅から自宅まで歩いて帰宅。初の長距離お散歩だったけど、やっぱクッションがいいから家についても疲れないし、少し前かがみで歩幅を大きくとって歩くと気持ちいい事がわかったので、早く帰れる日の家までお散歩がかなり楽しくなりそうです。

話を家の出来事に戻して・・・

夕飯食べてたら、はるくんが起きてきた。
なんか、やっぱり今日の出来事で興奮しているのか、後悔しているのか寝つきが悪いみたい・・・
少し添い寝をしてあげて、そこは何も言わずに添い寝していたら寝てくれたのでリビングに戻ったら嫁さんから

「今日ね。誕生日会は失敗したけど、サッカーはすごくうまくやれたみたい。」
「そうなの?よかったね。」
「今日はドリブルもシュートも自分の思い通りに出来て満足だったみたい。それもあって寝付けないのかも・・・」

そう言ってるうちにやっぱりはるくんが、また起きてきた。

「はるくん、今日サッカーで活躍したんだって?すごいじゃん!」
「うん。ドリブルでボールを一番早くゴールに入れたの」

目をキラキラさせて一杯解説してくれたけどさ。単なる練習のワンシーンなのよ。ミニゲームでも、試合でもなく、単なる練習。
でもね。ここまで来るまで、かなり時間がかかってるんですよ。

最初はボールもまともにけれず。シュートしてもいつも、コロコロボールばっかり。しかもボールはあさっての方向に向かって飛んでいく。ドリブルもできない、ボールもけれない。ゲームになっても、まともにボールすら触れない・・・そんな状況は1年続き、コーチも分かってくれて配慮してくれているのは痛いほど見てて分かってるけど、本人は嫌々やってるんじゃなくて自分からやりたいって言っただけあって、それでも楽しいみたい。だから、別に特に何も求めず自分が楽しければそれでいいよね?って感じで見守っていたけど、人間努力すれば少しづつ。歩みは遅いけど成長していくわけで、やっと最近人並みのスタートラインに立てるレベルになってきたなあと思うんです。

親だからね。一番なればうれしいし、他の子と比べたくもなる・・・
でも、比べたからって別に何か変わるわけじゃないし、親のエゴ以外の何物でもない…と言うのも分かってるけど、
本人がめげずに、腐らずに、積み重ねていくっていうのは結果的にいつか必ず克服できるわけで、たまたま、その営みが他の子に比べて遅いと言うこと。
遅くたっていいんだよね?って心の中の自分に言い聞かせてきたけど、やっぱり間違ってなかったなあ・・・

もうすぐ6歳になる、はるくん。
子供の成長は驚くほど早い・・・
でも、そんな中でも、ゆっくり見守る事も必要なんだあって改めて思った。

だから、お誕生日会で失敗したとしても、いつは人前で緊張せずにお話しできるようになるさ。
だって、よくよく考えたら、あなたのパパも幼稚園のお遊戯会で大失敗して大泣きした事思い出したよ。
それが、今じゃ人前で悪態着く男になってるのさ・・・(笑)

何はともあれ、小さな失敗の積み重ねは、いつか成功の糧になるんだなあって思った。

うん。このままでいいよね?
はるくんは、はるくんらしく、あなたのペースでがんばりなさい。
パパは、誰がなんと言おうと、あなたを見守ります。

さて、息子ががんばってますが、父親は明日から2日間、仕事を離れて二日間自己啓発的な勉強タイムです。
そう、昨年受けて自分の人生観が変わった「7つの習慣」のアドバンスコースを受けてきます。
キャンセル待ちしていたのがやっと当選したので、本人的にはドキドキワクワクです。

でも、場所が雅叙園って・・・というのはあるのですが、
とりあえず2日間がんばります〜♪


今日はこんな感じ
ではでは。

追伸
子供の頑張りは、身近な親が認めてあげなくて誰が認めるの?
結果はどうであれ、今までの営みと小さくて、素敵な途中経過を素直に喜びたい。