仕事とプライド・・・

yoshi-blog2011-02-08

[おことわり]
本日の話は、フィクションとして読んでいただければ幸いです。
たぶんに脚色していることを前提に類推すべき読み物です。

私をスキーに連れてって、っていう映画見たことありますか?自分もリアルタイムで大人じゃなかったけど、この映画に影響を受けて、アマチュア無線を取得して、いつか車に無線機積んで・・・みたいな事を思いつつ、初めて買った車はキビキビ走る2ドアのセダンだったなあ・・・若かりし頃やんちゃしすぎて、FFなのに雪道チェーンつけて走ったものの、ドリフトしてるつもりがスピンして、川に落ちそうになるという記憶もありつつ、それ以来車はずっと4WD。いやー4WDはいいよね・・・首都高とか雨の日走ると鉄板の継ぎ目でずるっと滑って怖い思いするけど、4WDだと後ろにトラクションかかってるので前が滑っても怖くない・・・いや、そんな話をするために映画の話をしたんじゃなくて、この映画は記者発表当日に大事な発表用のウエアが発送の手違いで届かず記者発表ができなくなりそうな所をかっこよくスキーで滑って会場に・・・みたいな話。絶体絶命のピンチを救ったっていう話も恋愛話を盛り上げるストーリーでもあるんですよね。

とある会社の話。
某月某日、某所で、とっても大きなイベントがある。出席者は、たぶん数百人は来るでしょう。そして超偉い人、超有名人も来るそんなイベント。今、そのイベントで私をスキーに連れてってみたいな話になってる。

元々こういう数百人規模のイベントには、かならずプロのイベンターが仕切って逆算スケジュールを元に適切な準備期間をもって開催するもの。でも、今回は伸びに、伸びイベントが開催が危ぶまれる中、もうここしかない!ってスケジュールで設定されたイベント。イベントにはそれぞれの持ち場があって、担当すべき仕事があって、その中で時間と戦いながらも最高のパフォーマンスを出さなければならない人たちがいる。

そんなYoshiさんもメンバーの一人。でも今回は開催主幹じゃなくて、協賛しているチームみたいなもの。だから自分の担当エリアさえうまくこなせればそれでOKだったんですね・・・なので準備期間も短かったけど、手配関係は、ほぼ問題なく滞りなく準備も完璧に近い状態で進んでいたのです。

そして、某日。朝、全体的な調整をしているチームが衝撃的なトラブルに巻き込まれたのです。
例えるなら、モーターショーで車がない。ファッションショーで洋服がない・・・そんな事態に陥ったのです。もちろんYoshiの部署の責任ではなく、人為的なミスでもなく、だれもが「それは誰も責めれないよ」って理由のトラブル。でも、すでに招待状は送ってる。出席者も確定している、会社のVIPのスケジュールの確保も終わっている。このイベント1つに末端まで入れると数百人以上の関係者がこのイベントにかかわっている。

今更、中止とは言えない・・・でも、トラブルレベル的には中止にしてもおかしくないレベルのトラブル。

現場責任者から
「最悪の事態を想定して、バックアッププランを検討してほしい・・・」

そう悲痛な叫びを聞いたのは15:00。すでに自分たちの荷物の発送手配も終えて、各種関係各所に最終的な作業指示を出し終わって後は最後の確認をしようかねえ・・・みたいな時間。

「なっ・・・んなバカな!!ありえない!」

どよめく空間。途方に暮れる人・・・天を見上げる人・・・誰もが

「終わった・・・このダメージは回復不可能なダメージだ・・・」

内容を聞けば誰もがそう思うトラブルだった・・・当然、いくら最悪想定をしろって言ってもたかがしれてる。もちろん他の各チームの責任者も簡単に「わかりました」と言える状況でもない。例えるならモーターショーで

「車は当日用意できませんでした。でも、コンパニオンのお姉さんは車がそこにあると思いながら説明をしてください」

と言われているようなもの・・・マジで困った。

後は残り時間との戦い。それぞれが今出来る最善の方法を取るべく動いている。もちろん自分たちのチームも、そうしなければならない・・・残り時間24時間を切っている・・・まず自分の担当エリア。でもね・・・これがさ、まじで俺すごいなあとおもったわけ。

実は、仮名Yoshiさん(ブース責任者。子供2人あり。おっさん)は、元々最悪想定をしていたんですね。残念な事に・・・Yoshiさん、こういうイベントやるのって何度も、何年も前も経験しているし、それこそ、幕張メッセとかで開催する1日数万人くるようなイベントの中でブースを出展した経験もあるので、こういう時に「絶対大丈夫!」って言えるわけないと心の中で予測しているので、Yoshiさんのチームメンバーには

「最悪、車が届かない事もある。だから、車が来ない事を想定してバックアッププランCとして、実物大の模型を用意しておこう」

みたいなたとえ話だけど、指示をだしておいたんです。それが見事的中。他のチームはせいぜいバックアッププランAとBのみ。一番クリティカルのあってはならないトラブルの際の代替え案として、最悪想定のCを想定しているのは10チームくらいでYoshiのチームのみ・・・

「Yoshiのチームはどう?被害は?」

「ありません。元々、このトラブルも織り込み済みだったのでバックアッププランがあるので大丈夫です」

どよめく社内。「まじかよ!」とつぶやく人々。まさに社内で神がかっている、持っている!と呼ばれたYoshi。苦笑 でも、事態は笑っている状況ではなくて他のチームのヘルプを・・・って頼まれて状況把握。隣のチームの担当者が頭を抱えている。

「どうしよう・・・だめだ。終わった・・・」

「手配は?明日今のプランが使えなかった場合はどうする?」

「一応、代替え案はあるけど、今のプランで進める前提で機材の手配をしてしまっているからどうにもならない・・・」

「今のプランがOKってなるのは今日の夜中だよ。そのあとからプラン変更するのは間に合わない。もう、だめだって前提で頭切り替えて進めよう。」

そして、バックアッププランの機材の検討と各種関わる関係者の手配とか・・・機材の手配ができたけど、倉庫に確認したら、すでに明日の準備に作業員の皆様が梱包作業を始めている・・・部署は違うので正式ルートを通していると間に合わない。幸い、そこの部署の現場のチーフがYoshiさんといつも仕事している人だったので

「悪い、今荷物搬出中だよね?」

「ええ、今はじめてます」

「終わりの予定は?」

「たぶん夜中の2時ころかと・・・」

「俺の権限で、追加したい荷物があるんだけど、大丈夫?」

「えー、トラックの手配とか終わってるんですけど、段ボール2-3個だったら・・・」

「ごめん、段ボールってレベルじゃないんだよ。」

「まさか、あの大型の?」

「そう、すでに会場に入れるためにトラックに詰めてるやつの2号機。」

「あれは使わないって○○さんいってたんですけど・・・」

「うん、使わないはずだった・・・でも、使うかもしれない。なので、優先じゃなくてもいいから、最後のトラックでもいいので運んでくれない?」

と強引にお願いしてみた。こんなトラブルかつ緊急事態のさなかでトラブル対処をしているけど、完全に解決するとは限らない・・・だから代替え案が現地で対応できるあらゆる状況を想定するには持って行けるもの全部突っ込むしかなかった。

「輸送費用あがるかもしれないですよ?」

「かまわない。OK出ると思うから・・・」

「後で、正式ルートでオーダー出すけど、まずは作業を進めてほしいんだけど大丈夫?」

「そうですねえ・・・人が足らないのでそこまで手がまわりません」

「・・・わかった。じゃあ俺がバラして対応するから空きスペースだけ確保して」

ってお願いしつつ、自分が代替え機材の調整とか梱包とか別チームの対応をして夕方バタバタしてた・・・

いろんな人がいる。逃げちゃう人、お前のせいだとなすりつける人、あきらめる人、途方に暮れる人・・・でも、だれのために、何をすべきか?って考えたら、おのずと自分のやるべきこと、やれること、その人のその人についてる肩書なりにやれるべきことはあるだろう?そのやれるべきことをせずに文句を言う暇があったら1秒でも早くリカバリー出来る方法を考えなさいって思うわけです。

幸いな事に?いや、まだ解決してないので幸いでないかもしれないけど、背に腹状態なので大きな圧力と最後のジョーカーを切っている人たちがいるのでリカバリータイムです。きっと、今、この瞬間にも世の中のどこかで誰かが頑張っていてくれることでしょう。

「○○さん。今日は?」

「俺、帰れないね・・・元々帰るつもりないし諦めてたけど、このまま朝までかな・・・」

「俺も付き合った方がいい?」

「いや、大丈夫。それに、Yoshiさん明日があるじゃない。明日も長いし・・・」

「そうだけど・・・」

「元々Yoshiさんの所はちゃんと、第3案まで考えていてびっくりしたよ。だから、後は俺たちに任せてください。大丈夫・・・なんとかします。」

そういう○○さん。実は、現場責任者(名前だけじゃなくて実質的な責任者)にはトラブルが起こった時点で、Yoshiさんから大トラブルのサポートプランを提示しておいたんですね・・・

「一応リカバリー効くと思うけど、だめならYoshiさんから提案されているバックアッププランで、対応するなりで明日の朝まではYoshiさん達が問題なく対応できるようにしておきます」

って言われた。

きっとこの人は夜通し作業になるだろう・・・今回のトラブルは自分のせいじゃないって誰もが認めてる偶発的な大トラブル。けれども、それを自分のミスだとして最大限出来るべき事をしようという努力と姿勢はすごいなあと思った。仕事ってなんだ?って思った時にどんな時も、自分の与えられた職責の範囲内で最大限出来る事をするのが仕事だと思うのです。

逆に、こんな時だからこそ頑張ってほしいひとがいる。「そりゃあなたにがんばってほしいのよ」って思っていても、そこはいけてない状況の人もいて、心のなかで「あーあー、そういう対応かい!」って思われてしまうのは大変残念だなあとも思うわけ・・・

プライドってなんだ?プライドをかけて頑張っている人がいる。でも、逆に変なプライドっていうのか自己保身なのか、目の前の現状を見ようとせず、暖かい日向でひなたぼっこしていて日かげの寒さを知らない、知ろうとしないこの状況ってなんだ?少なくとも日陰で震えている人がいたら「こっちの方が暖かいからおいで」って言うべきじゃないのか?自分だけ、自分だけがそれでいいのか!っていうのが少々萎える。

仕事って、自分のプライドを持ってするべきものじゃないの?

今、出来ませんでしたって許される状況なの?

悔しいね・・・頑張っている人が報われてないよ・・・

残り時間との戦い。

今僕に出来る事はない・・・

明日の朝には何事もなかったように物事が進んでいることをホントに祈りたい。

いつもは会社でもたされている携帯電話は夜電源を切っている。でも、今日は特別。

「今日の夜は電源入っているから何かあったら何時でもいいので電話して・・・」

そう言ったら、その人は

「うん、ありがとう・・・まじで泣きそうだわ・・・成功したらYoshiさんのチームにお酒をついでまわらなきゃ・・・」

って言ってたけど、そんな事より無事終わること。なにごともなく終わる事・・・今それが唯一の願いかもね。


そんな何もなければいいなあと思うフィクションの話。

あ・く・ま・で、フィクションぽい脳内妄想なのでご容赦くださいませ。

おまけ。
これ、家に届きました。

電気を使わない  暖か足温器「ペチカ」
http://item.rakuten.co.jp/kaneyo/968711

これ、すげーいいわ。まじでいいよ。いつも靴下はいてスリッパでいても寒い足先がめっちゃ暖かい・・・これならいくら寒くてもいけそうな気がする〜♪騙されたと思って机に座って足先冷たい人にはお勧めの一品です。

あと、これ。
http://item.rakuten.co.jp/sanwadirect/ma-wpr3/

昨日980円で売ってたので、「まじかよ!」って叫びながらぽちっとしたら、間違いですって・・・

【販売価格について】

2/7(月)17:00頃〜2/8(火)9:30頃までの間、価格が誤って記載されておりました。
楽天市場や当店の検索結果で出されるページは数時間〜半日程度遅れて更新されるため、検索結果と商品ページの価格が違っていることがございます。
現在このページに記載されている販売価格でのお取引となりますので、何卒ご了承ください。
この度はご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございませんでした。

間違いって許されるんだね・・・まあ、商売成立してないけどさ、単純にまちがえたよごめんちゃい!で済む世の中ってホントぬるいなあ・・・980円ならマジで買ったのに・・・37,000ならかわねーよ。

さて、今日はこんな感じ
明日は始発の電車かねえ・・・

ではでは。