嘘と冗談は全く違う。
嘘と冗談の間に引かれている線は「とりかえしがつかない」ということ。
嘘をつくには多かれ少なかれ、必ず失うものがある。
今まで一度も嘘をついたことがないという人は嘘つきだ。
でも、「自分は嘘つきだ」と言う人も本当の意味では嘘つきだ。
嘘をつくには理由はある。
例えば、自分の気持ちを語る言葉に理由はない。
嘘をつくにしても最低限のルールがある。
それは、
全部嘘をついたらゲームオーバーだということ。
100ある出来事の中で2くらい嘘をつくのが一番分からない。
100のうち75嘘をついてしまえば誰でもわかってしまう嘘に価値はない。
この割合のバランスがその人のセンスだと思う。
嘘をつくために語る言葉が多ければ多いほど、
その人の嘘は言葉以外の所から分かってしまう。
目は口ほどに物を言う。
だから、嘘をつける人は目をそらす事が得意な人なのかもしれない。
なぜ嘘をつくのか?
その場を取り繕うため?
何か守らなければならないものがある?
自分の自尊心?虚栄心?それとも、かけがえのない何か?
嘘の理由は千差万別だけど、
たった、一つだけ許された嘘が1つだけある。
それは、
「笑顔にするための嘘はついてもいいということ」
でも、笑顔にするための嘘は、かなり難しい。
それは、その嘘で、
自分自身は笑顔になれないから。
自分のためではなくて、誰かのための嘘。
そんな嘘をつかなければならない時、
精一杯の演技をした所で、100%完璧な演技は誰もできやしない。
生まれて初めて笑顔で嘘をつかなければならなくなった時、
あなたはニッコリ笑顔をで嘘をつけますか?
僕は最低な大根役者だった。
出来ることなら、そんな嘘をつく事はしたくない。
でも、それで誰かが笑顔になるなら、
嘘をつくべきだと思ってた。
でも、
誰も笑顔にはなれなかった。
嘘つきとは最高の褒め言葉。
でも、最大の慰めの言葉でもある。
それを知った時、僕はほんの少しだけ大人の階段をのぼれたのかもしれない。
今日、ふと、思い出した。
どうやら、まだ僕はウイルスに病んでいるようだ。
そんな春のような暖かい日。
明日からも、また、ほんの少し、
人並みにがんばろう。
PS
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