得るもの、失うもの・・・

yoshi-blog2004-07-14

1週間・・・後悔と未練の水曜日。来週夏休み第一弾を取るために必死に自分の仕事の調整をしているYoshiです。もう梅雨明けしたみたいですね。知りませんでした。まあ僕には梅雨があけようが湿ってようが関係のない話です。久しぶりに職場に戻り2週間自分の席を外しているとこれがまた書類の山。直通の電話は携帯に転送しているし、会社宛のメールも遠隔でリモートデスクトップの設定をしているから正直言うと自分の席にいなくても仕事ってできるんですよね。むしろ離れていた所の方が能率が良かったりしてなんか居場所を固定すると考え方も凝り固まってしまうんじゃないのかな?そんな風に思うのです。

最近、仕事で多くの人や多くの会社と出会います。いろんな人がいて僕らはこの会社と仕事できるかな?って考える一つの判断基準として、その人の人となりと言うか、人柄を見極めて「ああ、この人なら仕事を任せられるな」と思う時に仕事をお願いしているのです。うちの会社は結構アウトソーシングを活発にやっているのでほとんどプロマネの業務がこなせていれば手足となってくれる人は別に社内じゃなくてもいいんですよね。それに系列とかそんなのもないから、ある部分はA社の製品を使って、ある部分は自分で作って、ここはB社にお願いしよう・・・そんなパーツとパーツを組み合わせて自分がコーディネートし新しい価値を創造するっていう仕事はうまくパズルのピースがはまるとそれはもう最高の快感でもあるのです。

ある会社さんは、まだ設立して5年くらいの小さな会社なんだけど平社員の僕のカウンターパートナーが代表取締役社長なんですよ。笑 まあ規模が小さいので自分で営業をこなしているんだけどその社長と、その下に一人プログラマーさんがついていて、僕のお願いしたシステムの開発を請け負ってくれたんですよね。契約するときに社内の部門に色々言われたけど僕が何回か話をして会ってみて直感的に「この仕事に掛けてくれてるな」と思ったんですよね。もっとも取引実績が全然ないのでそれはもう大変だったけど結果として無理難題をそつなくこなし、今は手がけてくれたシステムが安定して動いてるし、日曜日に申し訳なさそうに自分が電話したのに「今から行きますよ」と言ってくれた時は本当にうれしかったものです。心のそこから「選んで良かったな」と思ったのです。

逆にある会社さんは、同じく設立して日も浅い会社で規模は同じくらいなんですよ。これまたうちの会社を退職したOBが設立した会社である製品の取り扱いをしているんですよね。まあこの製品は結構評判がいいってうわさがあって、商品はいいなあと思ったんですけど、その人の人間性っていうか、一言で言うと信用に置けないって会社さんでもあるのです。

ある製品について「自分の会社でしか取り扱ってない」って言うんですよ。けれどもその製品のデモ機器を借りた時に何気に裏側を見たらシールが貼ってあってそのメーカー名をGoogleで検索かけたら出るわ出るで、ゴロゴロ取り扱ってる会社が出てきたのです。その事を問いただしたら、

「昔はそうだったけど今は違う」

と嘘を認めたんですよね。その時点で「この人は信用に置けない人だな」と思ったんです。たまたま別の営業さんがこの人と別の製品で取引があったんだけど、これもズサンな対応でこっちが不良箇所を指摘しているのに「次なんとかします」と適当な事を言ってノラリクラリとしていららお客が気がついちゃって結局クレームになっちゃったんですよね。でもこの人僕には愛想がとってもいいんですよ。なぜかというと

僕がお願いしている製品の取り扱い台数が多いから・・・

なんですよね。だから同じ事をお願いしていても僕にはOKを出して、ほかの人にはNGを出す。そんな人なんですよ。社内でそんな事すると一発でばれるのにそんな話を聞くと「なんかこの人に頼むのやめようかな」と思うようになってしまうのです。たしかに製品としてはいい製品でしょう。実績もあるでしょう。けれども、その人に信用がついて回らなければ信頼は得ることができないと思うのです。少なくともうちの会社はコーディネートする会社だって書きました。つまりパズルのピースがあってしまえば別にほかの会社でもいい訳です。なんのコダワリもないし、かなりその辺ドライです。

結局、最後の判断って製品のよしあしじゃなくて「信用に足るか」って事に尽きます。1度目がなければ2度目はないし、こっちも自分の会社のブランドとお客からの信頼を背負ってるので中途半端な判断はできません。たぶんこの会社は今の仕事が終わったらバッサリ、あっさり、手をきられるでしょう。それが自分のOBだからっていう安易な考えの上で適当に仕事をしている報いは受けてもらわなければなりません。冷たいけど、この会社の運命は明日で決まります・・・

信用って一日で得るものじゃないし積み重ねないと信頼は得られないのかな・・・それは仕事だけじゃなくてプライベートでもそう。安易に逃げの手しか打たないで「知らない」と空手形をきってその場を逃げていても結局なんの解決にもならないし、自分の首を真綿で絞めているのと同じだというのになぜ気がつかない・・・周りはそんな行動は見透かしているし冷ややかな目で見ているんですよね。そして積み重ねた信頼も、簡単に崩れ落ちるのです。

胸に手を当てて考えてみろよ。あなたのとった行動は最善じゃないんだよ。

と、ため息まじりでたそがれてみたりして・・・

追伸

言葉にならない言葉を待ってる自分がいます。