激しい頭痛。起きた瞬間にズキン・ズキンと頭に響く頭痛に悩まされ頭を抱えてリビングでうずくまる。我慢してみるも、どうにも昨日よりも痛みが激しい・・・
「大丈夫?」
「うん・・・・」
そういって固まってしまう僕。食事の席に着くも、ウインナー半分くらいで、
「ごめん。ちょっともう無理だ・・・」
気持ち悪かった。油の匂いで嗚咽しそうになって、ソファーにそのまま寝込んでしまった。
「どうする?病院行く?」
車が修理中で無かったのでどうしようか迷ったけど頭が割れるように痛い。なんとかすがる気持ちで、近くのN病院に電話して見ました。
「今日は内科と脳外科の先生がいないので、他の病院当たってもらえますか?」
冷たく、事務的な台詞が頭に響く。怒る気もなれないし、八つ当たり以外の何者でもない・・・今度は近くのY大学の付属病院に電話してみる。
「あの頭が・・・略」
「以前こちらを受診されたことありますか?」
「ないんですが・・・」
「それじゃあ、うちでは見れないですね」
「救急やってないんですよ」
「・・・・」
ホームページでは書いてあったのに、一度も見てない人は見てくれないらしい・・・途方にくれて最後に休日診療所に電話した。コレでダメだったら救急車呼ぼう。そんな気持ちが頭によぎる
「大丈夫ですよ。でもお昼になると食事してしまうのでその間はまってもらう事になります」
怒りを通り過ぎたあきれ、なんとも言えない絶望感。でもそこにしかすがれない惨めな自分。しょうがないので、嫁さんにタクシーに乗せてもらって病院に着いた。
検査して、色々症状を聞いてもらって、結論としては、「緊張性の頭痛」らしかった。体の筋肉が硬直しておこる頭痛という事で昨日マッサージで強めにやったのも悪かったらしい・・・先生が看護婦さんに
「○○って薬はある?」
「今はきらしてますね・・・・」
「じゃあ、○○○は?」
「ないです・・・」
ここはなんという所だろう。公共の休日診療所。ろくに薬も備蓄されてない。やっぱりお金のある病院に行くべだったのだろうか・・・
「今、ここにある薬の中でベストだと思われる薬を処方します。でも強いわよ・・・」
「それで痛み取れるならなんでもいいです」
「ごめんなさいね。ここはね。野戦病院みたいなものだから・・・」
そうため息をつきながら先生がつぶやいていた。僕はまだ大人だからなんとかなるかもしれない。でも乳児とかお年寄りとかもしもの時にはどうするのだろうか?まさにブラックジャックによろしくっぽい話を現実で垣間見た瞬間だった。
帰りもタクシーで家に帰って、薬飲んでぶっ倒れていた。2-3時間くらいだろうか?眠ったというよりも気絶したという表現の方が正しい。こんな状態で俺は何をやってるのだろう・・・後悔と反省だけが心を痛める
「大丈夫?少し起きてみる?」
そんな嫁の声で目を覚ました。薬が効いてきたのか、我慢できないほどの痛みは消えていた。
「ごめんね。なんか、今日お金つかわしちゃってさ・・・」
「しょうがないじゃん」
本当に申し訳ないな・・・自分も体調万全じゃないのに・・・しばらくして体もなんとかなりそうだったので、車を取りに工場まで行って、その足で夕飯を食べてきた。いつもとは違うかなりいい寿司屋でものすごい早い快気祝いをして帰ってきた。その後薬局でちょっと買い物した。
「にがりかってきたんだ」
「何に使うの?」
「ごはんとかに入れるといいらしいのよ」
「へえ〜でもにがりって人殺せるんでしょ?」
「たくさん飲ませればね」
「じゃあ、それで旦那殺したい時は使えるね・・・笑」
「っていうか味変わっちゃうし・・・それに殺したかったら今日ほっぽといてた方が危なかったでしょ?」
「たしかに・・・・」
そんな会話をしていたけど、会話ができるだけでも少しはましになったのかな?そんな風に思いました。とりあえず今の自分はとっても病んでいます。この日記が止まった時は僕に肉体的、精神的に変化があったって事でしょうかね?