新年度にあたり皆様へご報告・・・

yoshi-blog2009-04-01

今日から4月1日。新年度です。

春は出会いと別れ、そんな季節だから、言えることもある。

今日という区切りのいい日にYoshiはある決意をします。

職場の皆様はまだ、ここだけにしか書かないので内緒にしておいてくださいね。

まだ、正式には決まったわけじゃないので、ここだけに乗せておこうと思います。

実はYoshi。

皆様には突然かと思われるかもしれませんが、


4月一杯で今の会社を退社する事になりました。


理由はいろいろあるのですが、端的に言うと

 「父親の仕事手伝う」

 と言う理由です。

なんで3月末じゃないの?と言う話も含め少し戻ります。

Yoshiの父親は色々海外に行っては様々な物、特にブランドものですね。あと腕時計。流行り物を探しては日本に入れて、その手のお店に下ろすというある意味専属のバイヤーをやって数十年。ちょっとした業界では知られている人でもあるのです。Yoshiとは真逆の性格という事もあり、また、趣味がそのまま仕事になっている事もあり、まあまあそれはそれで結構楽しんで今も仕事をしていまして今でも1年の半分は海外で過ごしていて、実はセカンドハウスもイギリスのヒースロー空港の近くにあるのどかな街を拠点兼事務所なんて使い方をしているのです。それ以外にも海外の小さなアパートをいくつか持っていて、たまに海外に出かけるときはそこをホテル代わりに使わせてもらった事もありました。だから実はYoshiの家族は結構ばらばらな生活を送っているのですが、実家の母親はそんな生活にもなれ、自分も昔から父親がいないものとして育ってきたのであまり違和感はないのですが、はたからみればちょっと変わった家族なのかもしれません。そんな父親の会社もそんなに人は多くないけど、それなりに優秀な社員さんとかバイヤーさんがいて、たまーに日本の事務所に出入りしていたので、なんとなく父親の背中もこういうものなんだなという感じで育ってきたんですよね。

自由奔放と言うか、そんな父親を見てきてしまったものだから逆に自分は地に足をつけてしっかり仕事したいなあと思いまして、今の会社で今の仕事をしてきたのですが、それでも、どこか父親の仕事が楽しそうで、やりがいがある、なんとなくそんな事を思っていたんですよね。でも、自分には自分の生活があり、父親には父親の生活もある。だから、その関係に交わることはないと思っていたんですけど、今年の正月。ふと、父親と二人きりになる時間があって、急に父親がこんな事をいったんです。

「おまえ、今の仕事満足しているか?」

「ん?あーそうだね。不満はないね。でも、満足もないね。」

「お前の満足する仕事ってどんな仕事なんだ?」

「・・・そうだな〜誰かに頼りにされているっていうのもあるけど、やっぱりがんばった分だけリターンがあるような仕事があれば満足するんだろうなあ・・・」

「今の仕事はそこまで満足してないのか?」

「う〜ん。まあ、満足はしてないね。もうちょっと自分でやりたい事があれば別だけどさ・・・」

「そうか・・・」

徐に、タバコの火をつけ、片手に持っていた缶ビールをを一気に飲み干して、父親がこういったんです。

「お前、オレの仕事一緒にやってみ見る気はないか?」

「え?オヤジの仕事?何いってんの?どうしたの?」

そう、親父は急に自分に今の仕事を一緒にしないか?と誘ってきたんです。

「何言ってんだよ。俺に無理に決まってるジャン。親父みたいに何ヶ国語もしゃべれないし、そもそも時計の真贋もわからねーのにバイヤーなんてできねーよ。無理無理。」

「それは、分かっている。でも、やっぱり俺が始めたこの会社だし、オレの勝手な思いかもしれないけど、お前にも手伝ってほしいんだよ」

それはびっくりするくらい急な話でした。

「だって、オレサラリーマンやってんだぜ?しかも、子供だっているんだよ。第一社員が急に息子だからって入れてさ、そんなの許すわけねーじゃん。バカじゃねーの?考え直せよ。自分がやめたいなら優秀な部下に会社任せるとかそれでいいじゃん」

そう言ったんですけどね。親父はポツリとこういったんです。

「おれな、今まであまり家族を大事にしてこなかったけど、やっぱり家族みんなで一緒に生活する大切さに気がついたんだよな。そうしたら急にお前とかかあさんとか、悪いことしてしまったような気がしてきて、だったらみんな側で一緒に仕事できる環境があればいいかな?って思ったんだよな。幸い今の会社はそんなに業績悪くないし、いきなりお前に会社を任せるという気はないけど、まずは一緒に働いてみてくれないか?そして、10年後でも20年後でもお前の事を周りが認めてくれるようであれば今のこの会社をお前に任せたいんだよな・・・」

珍しく真剣な親父。さすがにNOと言えなくなってしまいました。

正月明けにでも、言うべきか、言わないべきか・・・正直迷ってました。自分だけの事ならまだしも、家族、子供、仕事、色々考えてみたけどはい分かりましたと簡単に決める事なんて出来ないし、悩んで色んな人に相談してました。そして上司に「辞めます」と言ったのが2月の上旬。

これがね、なんていうか、この会社すごいな〜と思ったのが、全員が全員

【大反対!(笑)】

まず、上司に辞めますって話をしたら

「考え直せ、Yoshiさんにはまだやるべき事はあるじゃない!」

と会議室に2時間監禁されものすごく説得されました。でも、こっちも考えに考え、出してしまった結論、いまさら引き下がれません。とりあえず、その日はタイムオーバーで終わったのですが、それからもう、何回説得工作が入ったの?ってくらい説得されにされ、上司の上司は比較的理解してくれたんですけどね、そんな事になっているのがなんか分かった上司達がここぞとばかりに矢継ぎ早に話しをしてきて、前の上司まで

「まだ若いんだし、今すぐ結論出さなくてもいいんじゃないのか?お父さんの会社だったらいつでもいけるだろう」

そう言ってくれたんですけどね。最後はみんな疲れたのか自分の熱意を理解して頂いて分かって頂きました。

その後は、辞める方皆様通る道でもある色んな面接とか色んな手続きをしてまして、やめる内容も内容なので、かなり秘密裏に動いて頂いたおかげで誰も気がつかなかったでしょ?3月24日にやっと諸々の手続きが終わりまして無事退社の手続きが完了しました。本当は年度末で辞めればタイミングが良かったんですけどね、どうしても残っている仕事があったのと、変な説得工作でのびのびになってしまったって言うのが4月退社の理由です。まだ正式な辞令はもらってないけど月末にもらうのでこっそり少しずつネタ晴らしはしないので会社では一切この件では口にしません。苦笑

一応GW明けからって言うのもなかなかおつなものかな〜と思いまして、実は新年度あと1ヶ月遅れで人生の転機を迎えます。

こういう状況だったので、実はすでに親父の会社で勉強しています。

まずは、まったく語学がよわっちいので当面は通訳さんをつけてくれるのと親父のカバン持ちみたいな仕事になりそうなので苦労する事にはないだろうけど、基本的な業務の流れとか、契約書の読み方とか、後は鑑定の仕方ですかね・・・親父の会社も親父も見るけど最後は本当にそれを生業としている人にいくつかロットの中の品物を抜いて検査とかしていたり、ちゃんと鑑定書ついているものを買ってきているけど時計は全然わからないね。

カバンはね分かるのよ。ブランド物バックであればここを見れば・・・みたいなものがあれば2級品くらいだったら素人でも絶対に分かる。でも、スーパーコピーとかそういうものは何点か見せてもらったけど全然だめだね・・・この世界は偽者を入れるという事は信用に響く大問題なのでデリケートな部分は時間をかけても最後はセンスの問題だそうですけど、Yoshiには全然センスなさそうですね。でもね、不安な面もあって、この業界やっぱり輸入業なんですよね。最近の不況の風はやっぱり少なからず影響あるけど、この先の事考えると実は今の生活の方がきっと安定しているんじゃないのかな?って思うと正直悩ましくて、別の上司にも

「君は今の会社を捨てて新しい事にチャレンジすることは素敵なことだけど後で後悔するよ」

と言う事も言われてしまったけど、進んでしまった歯車は止まらない。やるしかない・・・もう決めたんだ・・・何度も何度も心に言い聞かせていたんですけど、そうなるとちょっと今の仕事とかそういうのに心が離れてしまうようでここ数週間本当にモチベーションがあがりませんでした。

途中、一緒に働いている同僚が

「実は辞めて転職するんです」

と言う話を聞いて

「実はオレも・・・」

とは言えず・・・でも、とっても参考になりました。1ヶ月遅れで実はYoshiも進めているんだよともいえず、最終日は何も言えず、そのまま静かに立ち去ってしまったけど、実は僕も新しいチャレンジをしていたんですね。言えずにごめんなさい。何はともあれ、あと1ヶ月は今の会社にいるわけなので全力でがんばります。でも、今すでに親父の会社にも名刺があって、席も用意してもらいました。実際は雇用関係ではないのでただのボランティアみたいな研修生ですけど、まずは1年間は日本で通関手続きとか、販売店との交渉をメインに仕事をする事になりそうです。そして、近い将来生活の拠点を海外に移すかもしれません。

これは一杯悩んだんですけど、自分のためではなく子供のための選択です。小さいうちから海外の生活を少し体験するだけでもはるくんとあいちゃんには大きな財産になるんです。だから仕事が軌道に乗ったらはるくんが小学生になる前までになんとか1年くらいは海外で生活したいなあと思っているのですが、こればっかりは先のあることなので良く分かりません。

とりあえず、今お話できる事はここまでですが、4月、新年度というスタートにいきなり会社を辞める事になりますが、

出来ることからがんばりたいと思います。


最後に、会社関係の皆様へ。

まだ決定したわけではないので、ご内密にお願いします。
少なくとも、この件を職場で知っているのは役職がついた方のみです。





と言うわけで新年度あけてから皆様へのご報告でした。

























追伸
ちなみに・・・
























今日は何の日?(笑)
だまされた人は感想文を書くように・・・(^_^)v

ちなみに、この4月1日シリーズも恒例行事になり、このような内容になってます。

2008年、Yoshi更新につかれ日記を閉鎖
http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20080401

2007年、Yoshi雑誌の編集者から執筆を依頼される
http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20070401

2006年、Yoshiロト6で100万当たる(微妙な金額でだまされた人多数w)
http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20070401

2005年、Yoshi仕事が忙しくてネタをしこむのを忘れる・・・
http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20050401

2004年、Yoshi仕事が嫌で飛行機に乗って現実逃避・・・
http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20040401