人のさだめとは、はかないもの・・・

その人が生まれもって持ち合わせている天命と言うべきか、星というべきか、運と言うべきか・・・それぞれ何か何気ないタイミングとか出来事で明日の運命がいとも簡単に変わってしまうものなんだなあとしみじみ実感したYoshiです。こんばんは(-_-;)

いやはや、会社でもやっぱりトンネル崩落事故は話題になってました。

同型トンネル 全国に49本 天井つり下げ式 国交省、緊急点検を指示
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121203/dst12120319060032-n1.htm

中央自動車道のトンネル天井板崩落事故で、国土交通省は3日、全国の有料道路と国道につり下げ式天井板のトンネルは、事故のあった笹子トンネル上り線を含め37カ所、計49本あることを明らかにした。国交省は同日、笹子の上り線を除く48本を緊急点検するよう、高速道路5社(東日本、中日本、西日本、首都、阪神)と、東北、中部、四国の各地方整備局に指示。12日までの報告を求めた。中日本高速道路は3日午前から、笹子トンネル下り線や中央道の恵那山トンネル(長野、岐阜県)などを点検している。49本の内訳は、高速道路が28カ所、計40本でうち東日本が14本、中日本5本、西日本12本、首都6本、阪神3本。国道は9カ所、計9本でうち東北地方整備局管内5本、中部3本、四国1本。

アクアラインもかよ・・・しかも、首都高もあるし、意外とあるんだね同形トンネルが・・・皆様も年末年始の帰省で高速使う方もいると思いますが自分の通るルートが該当箇所か確認してみてはいかがでしょうか?ちなみに、ここに今の所判明している道路一覧がございます。

国土交通省報道発表資料 トンネル天井板の緊急点検について
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000303.html

PDFなので見るときはご注意くださいませ・・・まあ、でも、アクアラインで崩落なんて起きたら絶対に助からないだろうな・・・だって、あんなめちゃめちゃ長いトンネル歩いて出る自信ないし、海の下だし、でも、だからといって気をつけようもないし、こればっかりは簡単な言葉になってしまうけど結局「自分の持っている運」によるしかない・・・そういうものなんだろうけど、老朽化も原因と言ってますが日ごろの保守点検っていうのは見えない部分なのでコスト削減が求められたり何かと後回しになってりするんですよね・・・

詳しい話はかけないけどタイムリーなこんなニュースも仕事にちょっぴり関係していたりして、関係っていうのはおかしいか・・・単に今日は某損害保険会社さんと長々とミーティングしていた時にこの話題になったんですけどね。僕らの世界も結構保険を使うんですよね。たとえば客先に入れている機器が壊れた時に保障をする機器の保守や、1台うん千万円する機械をA地点からB地点に運ぶ時に移動中壊したりした場合の輸送中の保険だったり、はたまた仕事でプロジェクトが失敗した時とか、お客に訴えられた時に備えるリスク保険等々。そういうのは結局「損害率」っていうのが設定されていて引き受ける保険会社がどれだけリスクが発生する可能性があるから、保険料はこれくらいですって感じで値段が決まるんですけどね。

たとえば一番分かりやすいのは輸送保険。A地点からB地点まで1装置1億円の機材があった場合、佐川急便とか黒猫さんに頼むんじゃなくて、専門の精密機器輸送会社さんに頼むんです。単なる物の移動なのに超神経使うし、すげえ事前準備が大変、やれトラックの搬入口はどうだのエレベータの重量とか開口部のサイズがあーだの、こーだの、ルート上の障害物の撤去とか、もちろん引越し以上にルート上は養生されるし、機材を梱包するものも特注で上下さかさまにしたら一発で分かる砂時計がついて、各箱の面という面にはショックパンチっていうんだっけな?ぶつかったら塗料が吹き出る装置がついていて、しかも、ダンボールじゃなくて木箱・・・木箱はパレットに載せて専用の装置でゆっくり移動をかける・・・もちろんトラックも精密機器輸送用の特別エアサスペンションがついてるトラックで物によっては深夜交通量が少ない時間に輸送・・・みたいな仕事をしたことあるんですけどね。

コレ、機材が1億だとしたら特別輸送した際の費用もかかるし、移動中何かあったら困るので機材自体にも保険をかける。保険をかけるには事前に契約とか書類一杯書くんだけどそれでも、守る価値があるってこと。でも、これ、こんなことしないで、うちの会社の人間が10人くらいいてレンタカーでトラック借りれば超安く済ませることもできる。

ここは、チキンレースになるかもしれないけど、何もおきないと思って無保険で輸送する事もあるけど、それでも何かあったらただじゃすまない代物も世の中にはあるので、万が一を自分で保障できるのか?と考えるとやっぱり無理なのでプロの保険やさんの出番は永遠になくならないんですよね。保険をかけなきゃプロジェクトとしてコスト削減になる可能性はあるけど、そこまでリスキーでかつかつな仕事は自分の身を削るだけなのでやりたくないものですね・・・

何でこんな話をしているかはおいといて、保険はあくまでリスクを「移転」するか「低減」するか「保有」するか「回避」するための手段でしかないので、いくら保険をかけても戻ってこないものは戻ってこないし、元に戻らないものもたくさんあるんですよね・・・

そう考えると、結局一杯保険かけても、トンネルを避けても、家にじっとしていても、何かある時は時間も場所も関係ないと思うと、今回のような誰も予想しえない事態に対して人間は無防備だってことなんでしょうねえ・・・

さて、ちょっとせついない気分ですが明日は久しぶりに雅叙園で脳みそを鍛える2日間コースです。

仕事を忘れて、自分の凝り固まった脳みそと考え方を整理して明日につなげる時間を有意義に過ごしたいものです。

結局、毎日必死に悔いが残らないように生きるしか対策はないって事なんだろうなあ・・・

今日はこんな感じ
ではでは。