さよなら。今までありがとうございました・・・

yoshi-blog2007-01-20

おことわり

本日の内容も、見る人にとってはショックな内容が含まれています。Yoshi個人的な内容でかつ場合によっては、見た方を不愉快な気持ちにさせてしまう内容が含まれているため、気分を害したくない人はこの時点でブラウザを閉じると共に、お詫びさせていただきます。










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何か大きな出来事が起こる日は雪が降る。寒い日に雪が降る。寒い雪が降っている日は町が静かになる。雪が降る日は心が躍る。でも、雪が降るからこそ、人の心のぬくもりの暖かさを感じる。白い吐息はため息まじり、それでも、僕は生きている。今日という日を静かに心の扉にしまったYoshiです。こんばんは(;O;)

やっぱり私は弱い生き物です。いつもかっこいい事を言っても肝心な時に機能しないだめな男です。朝起きたらめっさ体調崩して最悪でした。歯の神経が痛い。鼻が詰まる。のどが痛い。だるい。悪寒。ようは風邪みたいでした。

「大丈夫?起きれる?」

そうは言っても起きないわけにはいかない・・・気力で起きて気休めの薬を飲んで支度をしました。

出かける頃、小雨が小雪交じりになっていて車を出したら本降り。今年初雪はなんともいえないしんみりとした物でした。まだ実感がわかなくて、夢でも見ているんじゃなかろうか?半分意識が朦朧としつつ告別式が始まりました。

会場の出口でお品と引換券を交換する役割だったけど相変わらず段取りが悪くて親戚の子が「Yoshiくん慣れてるね。すごいじゃん」と言われたけど、あらかじめ紙袋にセットしないと、こういうもの式が終わったらみんな一斉に出てくるから段取りとかじゃなくて最低限当たり前のことなんだけどな・・・自分の体調が悪いのを忘れるために必死でした。

ほどなくして・・・忙しさに忙殺されつつも、式は滞りなく終わりました。終わった後、親族でお棺の中に思い出の品とかお花を並べたりする時間になりました。それぞれ思い思いの品を棺に入れました。あらかじめおばさんの息子に

「Yoshiくん、このバット棺に入れるんだけど、Yoshiくんもメッセージ書いてもらえるかな?」

そう渡されたので一言

「今までありがとうございました。どうか安らかに・・・」

そう書くのでせい一杯でした・・・

もうこれで本当に最後。今にもすくっと起き上がりそうなきれいな顔を拝見しているとこの今、時間が止まってしまったみたい。そう願わずにはいられませんでした。

今日は嫁さんもはるくんも来てくれたので式の最中は迷惑になると思ったので控え室にいてもらったんだけど、お花を添える時に控え室からつれてきて

「はるくん。パパの事ね、お世話してくれたおばさんに最後のお別れをしようね・・・」

そう言って、一輪のきれいな小さな花をはるくんに持たせました。

「きれいなお顔だね。はるくん生まれてきた時も喜んでくれたし、はるくんのお気に入りのお洋服。おばさんが買ってくれたんだよ。ありがとう、ありがとうしようね・・・」

小声で自分につぶやいたのかもしれない・・・抱きかかえるはるくんに言うと、小さな手は棺の真ん中に一輪の花をそっと置いてくれました。おばさんは微笑んでくれているような気がしました。

「ありがとうねえ。はるくん・・・○○ちゃんはね、お空にお出かけするんだよ。またいつか逢えるといいね・・・」

はるくんは場の雰囲気をどう感じ取ったのか分かりません。でも、その目は周りの涙する姿を見ながらぎゅっと僕の腕を握り締めてました。この子も何か感じ取っていたのかもしれません。

「ありがとう。本当にありがとう・・・僕、何も返せなかったけど、○○ちゃんの分まで必死に生きるよ。そして、遠くで僕たちを見守ってください。今まで、本当にありがとうございました」

心につぶやきつつ、目を閉じて静かに深呼吸をしてました。

今日棺に入れたお花はとってもきれいでした。今日という日は曇り空でグレーだったけど、この棺の中だけは晴れていた。どこか春の野原の何気ないきれいな風景がそのままここに詰まっているそんな感じでした。

父親も、母親も号泣してました。おばあちゃん一人、泣いてませんでした。自分の娘が亡くなってしまったのにきっと一人気を張っていたのかもしれない・・・みんな思い思い最後のお別れをしていました。僕自身、はるくんをつれていたのでやや遠巻きにその光景を眺めるような形になってしまったけど、もう本当にこれでお別れ・・・悲しさというよりも、ただ、ただ、遠巻きにその光景が嘘のようにぼ〜っとしてしまいました。棺の中が花一杯になって、定刻になり棺が閉められました。余韻に浸る間もなくあっという間に車の中にお棺は入れられてしまいました。車を出す霊柩車のクラクションがこの時ほど胸に刺さったのは忘れません。

その後、自分はこの後斎場に行く事になっていたので運転して斎場へ。30分くらい車を走らせると斎場についてからはあっという間でした。棺が荼毘に付される所で他の方の遺影も飾ってあってその中に一つ。明らかに1歳時くらいの赤ちゃんだと思われる遺影もありました。嫁さんと

「なんか、このお写真見ると胸が詰まるね・・・俺たちだって運が良かったから、今こうしてはるくんはがんばってくれて抱きかかえているけど、苦しいだろうね。こんな小さな、小さな時に命を失ってしまうなんて・・・他人事とは思えないよね」

嫁さんとちょっと全然知らない他人の遺影を前に足を止めてしまいました。もう嫁さんはおばさんの事もショックだったけど、それ以上にこの写真を見てしまって号泣してました。

荼毘に付されお骨になるまで1時間くらいその間控え室で休憩。さすがのYoshiも結構限界・・・意識が朦朧としてきたけどここは我慢。なんか時間を忘れてお茶をすすりながら時計の針をずっと眺めてました。

そして・・・

目の前にお骨になったおばさんの骨。抗がん剤治療をしていたので骨も少なめでしたが、不思議と肉体が無くなってしまったその事実をようやくここで多くの人が理解できたようでした。骨上げの際に、自分も骨をそっと入れて最後のお別れ・・・人って亡くなってしまうとあっという間に骨になってしまうんだな・・・不思議な気分でした。

これで、式次第は無事終了。その後場所を横浜に移し、精進落とし食べ物はおいしかったけど自分の体は悲鳴を上げていて、気持ち悪くなって体調最悪。せっかくおいしいもの食べさせて頂いたのに全部はいちゃったよ・・・

色々あって、あっという間の2日間。やっと心の区切りを出来たのか帰宅してからダウンしてしまいました。布団に横になり気がついたら気絶してたようで、嫁さんに起こされなければこのまま朝までダウンしていたかもしれません。今、目が覚めてこの日記を書いてますが、書いたら寝ます・・・もうだめだ。一気に張り詰めていた神経が緩んで最悪だ。明日一日は本当にぶっ倒れているかもしれません。

この出来事はとっても残念でなりません。けれど、人は平等に割り当てられている物は唯一死んでしまうことだと思います。生きるのは平等ではないですから・・・けれど、人間の優れている機能として「忘れる」という事です。どんなに哀しくても、辛くても、今日と同じ気持ちのままこの先過ごすわけでもありません。悲しみを乗り越える。簡単に言葉にすれど実際は難しいものです。でも、それでも僕らは先に次の世界に旅立たれた人を乗り越えて歩いていくしかないのです。僕にとって、一人のお世話になった方が旅立たれた事によって多くの事を考えされられました。今は気持ちの整理はつかないけど、何かたまにはふっと思い出すこともあるかもしれない・・・薄れていく気持ちかもしれないけど、まっさらにはならないけど、でも、自分の中で整理するにはほんの少しまだ時間が足りないようです。




最後に・・・


こんな内容の日記ですが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。自分自身くだらなくて文章まとまらなくて、何を書いているか分からない日記になっているけど、ここに毎日書くっていう事が心の整理とバランスを取っている事になっています。こんなくだらないページを見ていただている人達に感謝をする次第です。

予定では、明日から元気になると思うので通常モードに戻りますので、これにこりず引き続きごらんになっていただければ、これ幸いです。