とりあえずほっとした・・・

yoshi-blog2005-03-25

今日嫁さんが検査のため病院に行きました。本当は会社を休みたかったけど、仕事がはけないし、回りに迷惑をかけてはいけない。内心今日一日の仕事なんてどうでもよかった。時計を見ては、後少しで病院つくな・・・あ、今検査時間だな・・・うーん、まだ返事こねー、そんな事を頭の片隅で思いつつも仕事をしていたYoshiです。こんばんは。

ちょっと前に、我が家もめでたくコウノトリが子宝を授けてくれた。そんな余韻に浸るのも数日で、その後ちょっとした出来事がありました。そうです。嫁さんが出血してしまったのです。ちょっと買い物行って帰ってから体調が悪くなり出血がしばらく止まらなくて、本当に病院に行こうか・・・そう悩んだ瞬間でもありました。とりあえず不安だったので、ネットで調べてみました。

http://www.tamagomama.net/contents/shuttuketu.html

妊娠初期の出血の原因は多岐にわたり、原因が特定できないまま自然に消失したり、流産に到ってしまう場合などがあります。現実的には切迫流産の疑いということで安静にしていただくことが多く、腹痛や出血の増強は流産の進行や子宮外妊娠の疑いということで対応するのが一般 的です。

切迫流産。初めて目にした言葉でした。苦労してここまで来たのに、またも神様は本当にひどい仕打ちをするものだな・・・半分絶望と半分不安と、色々必死で調べました。

切迫流産:妊娠初期の12週未満に起きやすく、特に妊娠8〜10週ごろがもっとも発生する危険性が高く、後期流産は少ないといわれています。「切迫流産」は流産しかかっている緊急状態です。下腹痛を伴う時と出血のみの場合がある。

嫁さんに症状を確認した所、上記と同様の症状でした。

「なんか書いてあった?」

「ん?。いや、調べようとしたんだけどさ、俺専門じゃないからよくわからないや・・・」

そうやって言うだけで精一杯でした。嫁さんに変に不安にさせてもしょうがない。しかも、症状があてはまるからといっても、僕は医者じゃないし素人判断なので、原因なんてわかりません。でも、妊婦が出血をすると言うのはかなり危うい状態なんだというのはわかりました。とりあえず布団で横に寝て、安静にさせました。その後色々ネットで調べては一喜一憂し、色々まとめると

・出血したからといって、すぐ流産とは決められない
・かといって、出血は危険のサインである
・妊娠初期の出血は原因が特定できない場合があり自然に消滅する場合がある
・胎児の心音が聞こえるか聞こえないか、その出血部分がどこかがポイント

というのがわかりました。つまり、安静にして、胎児の心音が聞こえるまでは何も打つ手がないという事です。これは文章にすると書くのは簡単だけど、すごく重くて長い時間なのです。うちの場合は出血から検査まで数日あったので、毎日不安な日をすごすのです。普通の家庭ならそこまで不安になる必要はないかもしれません。でもうちは違うんです。不妊症からここまで進んだので、簡単にはい、ダメでしたというのは本人もツライだろうし、僕もつらいんです・・・なんとかして、お腹の中でがんばってほしい・・・そう祈るだけでした。

あるサイトにはこう書いてありました。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~hhhp/abortion/post-abortion.htm

1 流産率は極めて高率です。だから、あなただけではありません。
2 流産の原因の相当数は妊卵(胎芽・胎児)の偶然の異常であり、その場合にはどのような治療を施しても流産を避けられません。従って、このような流産の原因は本人には無く、不運であったにすぎません。
3 つまり本人に落ち度があって流産したのではありません。自分自身を責めることは人間として理解できてもそこから得られる物はありません。いたずらに自分自身を責めるべきではありません。

妊娠経過の異常としては流産が代表的で約15%もの高頻度に認められます。さらに約5%の早産がみられるために、無事に正期産に達するのは約80%にまで減少します。

確かにそうだけど・・・でも、ダメだったら僕はどうしたらいいのだろう?一緒に泣いてあげればいいのか?それとも、しょうがないよとあっさりしているのか、答えに苦しみました。絶対大丈夫と思いたい自分ともしかしたら・・・と考える自分がいて、また、どうしていいのかわからない。そんな日を数日すごしました。出血は次の日以降は特になく、でも念のため絶対安静で仕事も休ませました。そんな風にがんばっている嫁さんを見て、数日前も書いたけど、

「お腹が痛くなるときはね。お腹に手をあてて、一緒にがんばろうね・・・って言ってるんだよ」

今まで痛い思いをして、長い時間かけて、やっとここまでこれたのに、それでも、これ以上何をすればいいの・・・心の中で思いました。そんな嫁さんのあの言葉を聞くと胸が締め付けられる思いでした・・・ただ、ただ、お腹に手を当てて、

「そうだね。お母さんの気持ちはきっとわかってくれるよ」

自分も祈るように、願うように、ただ、どうかお願い・・・そう思うだけで精一杯でした。でも、一つ見つけた表現で、

「胎児心拍が確認された場合、97%は妊娠が継続すると言われています。」
と言うのを見て、まずは胎児の心拍が確認できれば第一段階はクリアできる。そう思いました。絶対大丈夫。そのひとつのフレーズにかすかな希望を持って見ることにしました。


そして今日。嫁さんは病院で検査をした結果、無事に胎児の心拍が確認されたと言われました。嫁さんもそうだけど、僕もほっとした。仕事中だったので結果はメールで見たんだけど、重い何かがすっと消えたような晴れ晴れとした気分で、どっと力が抜けたのを思い出します。家に帰って、エコーの写真を見たのですが、これがエコーの結果の写真です。わかりにくけど、たしかに二頭身の小さな子が母親の中でがんばって生きているのを見れました。初めて、出会えた瞬間でもありました。

今回の事は、この先に続くまだまだ多くある乗り越えなきゃいけない壁の最初の壁かもしれません。この先も流産する危険もあるし、それ以外の病気や何らかの原因で大変な思いをするかもしれません。でも、今回乗り切ったことで、次も乗り切れそうな小さな、小さな自信が少しわいてきた気がします。まだ先が長いのに小さなトラブルでここまで疲れちゃうとこの先出産とかどうするんでしょうね・・・苦笑