人の命の営みが消える瞬間を目の当たりにしてとっても萎えているYoshiです。こんばんわ。今日は仕事で後輩と電車に乗っていたんですよ。ちょうど電車が横浜駅に入ろうかという瞬間に急ブレーキとともにけたたましい警笛がなって電車が急停車したんです。
「あれ?」
「急停車しましたね」
「人身?」
「まじですか?」
「だってほら・・・」
ホームのほうに見渡すと明らかに様子がおかしい。目を手で覆っている人、俺は瞬間を見たと駅員に話しかけてる人、すべての人が一点に視線が集中している。
「お客様にお知らせします。この電車はただいま人身事故にあいました」
車内のアナウンスと共にどよめく車内。自分の乗っている場所はちょうど真ん中へんの車列だった。
「やっぱ人身ですね」
「うん」
「これ監禁コースだよ」
「関係ない車両から降ろさせてくれないんですかね?」
「今降ろしたらパニックになるじゃん」
そんな会話をしていたんだけど、回りの視線が僕の乗っている電車に視線が集中している。どうやらここの真下にいるらしい・・・
「大丈夫ですか!!!」
駅員が電車の隙間の空間に叫びだす。ちょうど僕の座っている席の反対側の窓だ。その真下に座ってる子供も周りの大人のただならぬ気配を感じ取ったんだろう。
「ママ?どうしたの?」
「ううん。なんでもないの、なんでもないのよ・・・」
半分気が動転している母親に周囲の人が
「子供には見せないほうがいい。トラウマになってしまったら大変だ」
そう言われて親子はその場から離れた。それを聞いていたおばさんがこっちよと手招きし、反対側の席に子供を座らせる。
「なんでもないのよ。ちょっと電車が止まってるだけだからゲームしてなさい」
繰り返される車内アナウンス。扉はまだ開かない。窓の外を見ると駅員が手袋をはめてビニールシートを持ってきていた。もう助からないのだろう・・・車内ではしばらく閉じ込められるのを覚悟した大人たちが電話を始めている。
「今ね、今乗ってる電車で人身事故にあったのよ」
と、リポーター気取りの人。
「ええ、はい、会議に少し遅れます」
冷静に自分を対処してる人、人が今亡くなったっていうのに・・・隣を見ると後輩がめがねをとって目をつぶっていた。
「大丈夫だよ。絶対に見えないから」
「そうですかね・・・」
そんな会話をしているうちに電車がゆっくりと動き始め、一旦扉が開き、何事もなかったように電車は次の駅へと向かった。この間15分くらい。立ち直りも早かった。自分もそのまま電車に乗ってたけど、降りる際に電車をを見たけど外見は何にも変わってなかった。
このクリスマス明けの師走になぜ飛び込んだのだろう。きっと、年を越せない何かがあったのかもしれない。けれども命を投げ出してしまうなんて、どんな事があったのだろうか・・・小泉バカ総理になってから自殺者が多いとも聞いている。不況の波を肌で感じる身としては、身近にそういうケースを垣間見てしまうとなんだかやるせない気持ちと、なんともいえない後味の悪い感じがした。
人はいつか死ぬ。じゃあなんのために生きるのか?生きている意味はあるのか?自分の命を投げ出したくなるくらいその場から離れたくなった時、自分も同じ選択はできるのだろうか・・・少なくとも、自分で命を投げ出す覚悟は自分にはない。今日亡くなってしまった人は何を考え、どんな気持ちで飛び込んだのだろう。帰りの電車の中で飲み会帰りの人の笑顔とのギャップにちょっと萎えた。明日は仕事収め、来年は良い年になるのだろうか・・・