いま、会いにゆきます・・・

yoshi-blog2004-10-31

10月31日くもり、パッとしない天気、心のどっかの琴線に触れてしまって穏やかな気持ちになれたYoshiです。こんばんは。・゜・(ノ∀`)・゜・。昨日は夜中までモンキターンVを見ていたので目が覚めても半分意識朦朧としてて、朝ごはんを食べてソファーでテレビを見ていたけど、眠りの神様の誘惑には勝てずにぬくもりの中でまた、寝てしまった日曜日。今日はハロウィンなんですよね。町は仮装した子供が歩いているのを見て

「いいな〜仮装したいな〜」

「どんなのが仮装したいの?」

「そうね〜普段来たことない服装とか」

「じゃあ、○にエプロンとか着てみれば?(笑)」

「見えちゃうジャン。街中でそんなカッコ仮装じゃなくて、変態だよ」

そんなくだらない会話をしていたけど、本当の話題は、

「どうしてもみたい映画があるんだよね」

「何?」

いま、会いにゆきますってやつ見たいな」

僕がそう言って、買い物のついでに映画を見てきました。こんな事を書くとバカにされるかもしれないけど、生まれて初めて映画館で号泣しそうになるのをこらえて、涙腺を止めていた僕がそこにはいました。きっと一人だったら泣いていただろう・・・でも、彼女の前で泣くわけにもいかない。涙腺からこみ上げてくるものを必死に堪えていたのです。ちょっと前に「誰も知らない」っていう映画をみた時も、涙腺が少し緩みそうになったけど、あれは「なんてかわいそうな話なんだ」リアリティがあって、実際の話を元にした映画だから半分同情心みたいな感じで、周りの人には「泣けないけど、苦しくなる映画だよ」と言っていたけど、今日見た、この映画は「人のやさしさに触れた事がある人は泣きたくなる映画」だと言ってあげるつもりです。

雨の季節に訪れた、6週間のせつない奇蹟。
その愛は優しい雨のように心に降ってくる

ネタばれしないように書くのは難しいんだけど、死んでしまった、竹内結子が演じる澪が1年後の雨の日に戻ってくると言うお話なんだけど、お話の中心は絵本を軸とした家族愛とか、人を愛するという事はどういうことなのか?といったようなストーリーなんだけど、最初は淡々と話は進んで、二人の生活が描写されていて、澪が雨の日にアーカイブ星から帰ってきて、物語は展開していくんだけど、心のどっかで「こんな作り話ありえねー」って思ってたんですよ。でもね、映画の1シーン、1シーン、台詞の一言、一言が、なんだか僕の歩んできた道、交わしてきた言葉とすっごく似ていて、映画をぼ〜っと見ながら自分の事のように振り返っていたら、涙で前が見えなくなりそうでした。

時々思うのです。こんな事は彼女に絶対に言えないけど、もし彼女が僕と出会わなかったらもしかしたら、もっと幸福な生活があって、今まで以上にシアワセになれたんじゃないのかな?と考えるのです。映画でも中村獅童が演じている巧もどこか、生きていく力の弱い男性だったけど、自分がそうだったら本当に申し訳ないな・・・いつもそう心のどっかで思っている自分がいるのです。

二人が出会ってから、いくつかの出来事があって、いくつかのすれ違いがあって、今のこの生活はありきたりな生活をしているかもしれないけど、俺って以外と幸せなのね・・・そう思って隣を見てみたら、彼女は涙をボロボロ流していました。映画のシーンで親子3人で手をつないで歩いているシーンがあるんです。そんな瞬間、僕は胸が締め付けられる気がしました。この先、いつかこんな映画のシーンのように、3人で手をつないで歩く時、自分はどんな父親になれるんだろうか?そして、彼女は・・・そんな事を考えてたら感極まっちゃって、心の底が熱くなって、涙が出そうになりました。でも本当は僕は泣きたかったんです。・・・でも泣かなかった。だって約束しているんです。自分が泣くときは

・大事な人がいなくなったとき

・自分に大事なものが生まれたとき

・すっごくうれしい出来事があったとき

これ以外は絶対に泣かない!って決めているからすっごく我慢してました。僕みたいに決心している事が無くて、心が乾いている人は絶対になける映画です。途中すっごく泣きそうになるシーンがあって、それから実はね・・・みたいなタネ明かし的なストーリーになるけど、最後にこれまた、ORANGE RANGEの主題歌で「花」がエンドロールで流れてこれまた、映画のシーンを思い出すような歌詞をかみ締めていました。僕の見た回は誰も最後まで席を立たない・・・邦画にしてはストーリーもしっかりしてあるし、役者も自然体で、今年一番のオススメの映画です。

人はどこかで、誰かと出会います。その出会いがどんな出会いだったのか?それはその瞬間には分からなくて、後から時間が経つと分かるような物なんですかね・・・僕は幸い、彼女に出会えたからこそ、人として大切な物を取り戻し救われました。今の僕がこうして、「笑う」という機能を持ち合わせていられるのも、彼女の心が僕の凍ってしまった部分を溶かしてくれたからだと思っているのです。そんな人に最後の最後まで「幸せでした」と思っていてもらいたいと思うし、反対もそう・・・そんな、色んな思い出とこれからの事、自分の出来事とこの映画が重なって見ている自分が不思議な感覚でした。とにかく、素直に「今年一番の映画」と太鼓判を押せるせつない映画です。一人じゃなくて、同姓同士じゃなくて、本当に大事な人と見に行ってほしい映画です。自分のボキャブラリーの低さになんて言って良いのか分からないけど、嘘じゃないから、是非見て下さい。

いま、会いにゆきますhttp://www.ima-ai.com/index.html

家に帰ってサイトを見てみたけど、すっごく混んでて重いです。アクセスが集中してるみたいです。でも、ここの掲示板の書き込みメッセージを読んでみると、みんな同じような気持ちになって感動しているみたいです。この映画は下に紹介している本が原作になっているので、まずは本から入ってみてもよいかもしれませんね・・・

いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます

「ベストポジション」

そんな台詞は彼女が良く言う口癖です。