夏の小さな思い出・・・

yoshi-blog2004-07-19

7月19日晴れ、日頃の行いが良いのか、たまたま神様が気を利かせてくれたのか絶好の旅行日和だった。9時ちょっと前に家を出て朝ごはんを兼ねた朝マックを食べに近所のマックのドライブスルーでエッグマフィンのセットを注文した。嫁さんがベーグルのなんちゃらを注文し車の中でほおばりながらの旅のスタートです。FMから流れる曲も夏の曲が中心で自分たちのテンションをあげてくれます。途中少し曇ったり、晴れたりの繰り返しだったけど20分くらいして高速に乗りました。

ピッ、通行できます。

ETCの音声ガイダンスを聞きながらアクセルをゆっくりと踏み込んでいきます。東名町田から、秦野あたりまで行った時にナビが、

この先10KM先渋滞です。

そんなアナウンスを聞いて「これだめだね・・・先渋滞しているから海側でよう」そう言って、高速を降りて135号を目指して走るのです。天気もよく行楽の3連休の最終日とあって東京方面はかり渋滞していたけど、僕らの行く伊豆方面はとってもすいてました。ナビは有料道路を乗れという案内を出していたけど

「別に急ぐ道じゃないし、ゆっくり行こうよ」

ことごとく一般道路を通って行くものだから熱海、湯河原あたりの海水浴場の近くでは駐車場の案内が多いこと、多いこと、胡散臭いあんちゃんがウチワで必死にアピールしてたけど君たちよりも水着のお姉ちゃんのほうが全然客くるよ・・・そんな事を思ってたけど天気もいいので海がとってもきれいでした。FMから流れるサザンの曲を口ずさみながら旅を続くのです。

今日とまるホテルはプチホテルという部屋が10室しか満たない小さなホテルを予約しました。なんでも部屋に露天風呂が着いているみたいで、今回の旅行のテーマを「ゆっくり、のんびり」という風にしているので旅もあても、計画もないのです。「そこにと泊まる」っていう以外は何も決めてませんでした。しかし、チェックインが15時だったのでまだ余裕がありました。そこで、いくつか美術館とか博物館とか見に行こうっていう話になって道行く看板を目にしていたら、

〜あやしい少年少女博物館、4KM〜

「あやしい少年少女博物館???」

二人でハモッてしまってびっくり、即効でそのあやしい美術館に行くことになりました。走ること15分くらい、そのあやしい少年少女博物館(めんどいので以下、博物館)は見た目も怪しい雰囲気をかもしだしてます。たしかに車も人もいました。ネタになるウヘヘとしか思ってない二人。入り口で写真をとって中に入ります。

入場料:1000円

その看板を見て、「1000円かける価値はないな」そう思ってあっさりやめました。なんかこの辺ね博物館とか美術館とか腐るほどあるんですよ。ねこの博物館とか犬とか美術品とか本当にきりがないので、嫁さんのリクエストでガラスの美術館に行くことになりました。入場料はさっきの博物館よりも高い1600円くらいかかったけど、貴重な美術品があって心が洗われるそんな気持ちでした。知られてないけどティファニーのガラス細工とか、東洲斎写楽の影響を受けた西欧の美術家のガラス細工とか、とってもきれいだったのです。今日の写真はそこでとった女神のガラス像です。一通り見てまわった後に嫁さんが自分の両親用にペアグラスを購入して、次の場所に向かいます。

次に行った所は伊豆シャボテン公園(サボテンじゃないよ)。これまた車でも結構キツい勾配を上った所にあったんだけど、眺めがすっごく良い。思わず駐車場で車を止めて景色を眺めてぼけーっとしてしまいました。ここは簡単に言うとサボテンと動物しかないんだけど入った瞬間に記念撮影。別にいらないって言ったんだけど、

「撮影は全員していただきます。買う買わないはお客様の自由です」

そう、店員が言うけど一枚1,500円。商売上手だなあ・・・と関心していると、アナウンスで「まもなく、チンパンジーのショーが始まります」って言うのを聞いて「これは見ておかないとアカンでしょ?」そう言ってショーを見たんだけど、コレがまた面白くて、せつなくて、そのショーに出てきたのは2匹のチンパンジーだけど1匹が超機嫌悪くて、なかなか出てこない。出てきたと思えば暴れる。暴れるのを見てもう一匹がおびえる。ショーにならない。おじさんヘロヘロ。すげえショーでした。笑 なんとかおじさんのスキルで一応ショーの形にはなったんだけど、あんなに機嫌悪いショーを見たのは初めてでした。苦笑

その後、園内をブラブラとカキ氷食べながら歩いて、ミニカンガルーに触ったり、ペリカンの餌やりを見たり、孔雀の羽を広げている瞬間を幼稚園以来見ることができたりと、ここの動物ってすっごく人間慣れしてて近くに行っても驚かないし、種類によっては園内放し飼いになってるので触れ合うには絶好の場所かもしれません・・・そして温室のコーナーで延々とサボテンだけを見るコーナーに行ってしまい。

「暑い、暑い、暑い」

とうわごとのようにビニールハウスを徘徊しながらうなだれて、出口に出てきたら、店員のお姉ちゃんが「旅の記念に写真いかがですか?」と、やっぱりセールス。それでも買いませんでしたけどね・・・

そこからホテルを目指したんだけど、ナビが古くてここのホテル乗ってなかったので住所検索で行ったけど、全然見つけられなくて右往左往した挙句、嫁さんが

「さっきの怪しい少年少女博物館の先だよ」

と、気がついてそこからめっさ急坂とクネクネの細道を行くこと10分。目指す小さなホテルが見えてきました。

「いらっしゃいませ」

やさしそうなおじさんが出迎えてくれて部屋に案内してくれたんだけど、そこは部屋から海が見えるオーシャンビューでした。部屋も民宿じゃないのでシティホテルっぽい作りなんだけど部屋に小さな露天風呂がついてました。

「今の時間、まだ他のお客さんきてないから貸切風呂の開いてますよ」

おじさんがいうのでメインのお風呂に入ったんだけど、これもまた、良い感じの露天風呂でゆっくり入って、ご飯まで部屋でゆっくりできたのです。6時すぎにご飯の時間になったのでダイニングルームに向かうと自分達を含めて4組だけしか泊まってない様子でした。今日の夕飯はフランス料理のコースメニューなんだけど、最初にサラダが出て、次にゼリー状の冷たいコンソメスープがひんやりとした感じでおいしくて、次に魚とイセエビの料理が出て、後は子牛のフィレとマンゴーのムースケーキが出て、とってもおいしかったです。久しぶりかな?こんなにゆっくりとコース料理を食べるのはとっても満足でした。

そして、部屋に戻って一息ついてから夜のドライブと言う事で山道をアクセル全開で走って1時間くらい走りこんで遊んでました。人もいないし、コーナーも多いし、起伏も激しいのですっごく楽しくストレス解消にはもってこいなのです。嫁さんに途中何度か

「調子に乗らないで、急に人が飛び出してきたらどうするの?」

と言われたけどおかまいなし、本当はなんか夜お店やってないかな?って思ったんだけど伊豆の夜にやってるのはコンビニとパチンコくらいな物でした。そんな感じでホテルに帰ってきて車を止めたんだけど、何気に上見たんですよね・・・

「なあ、上見てみろよ」

「え?あっすごくきれい」

そう、都会と違って家も少ないし、海辺だし、周りが暗いので星空がすっごくきれいでした。

「なんか、普段見えない星も見えそうな感じやな」

しみじみと、二人で口を開けて無言で空を見上げてました。今回の旅行で一番よい思い出になったのかもしれません。そして、部屋に帰って部屋の露天風呂入りながら星空と静かな時間を満喫していました。

風呂上り後、途中のコンビニで寄った時に買ったお酒を飲んだり、二人でベランダで上見あげたり、静かな夜を満喫していました。体も心も静かにゆとりをもてたちょっとした旅行はきて良かったと思える日でした。

PS パソコン持っていてPHSカード持って行って携帯の写真をパソコンに取り込んだのにネットにつなげませんでした。

「あっPHSの電波がない」

そんな風になると思ってもう一台の携帯電話持ってきたのに

「あっ携帯のケーブル忘れた」

デモデモまだ平気。このパソコンにはモデムついてるし、部屋には電話回線きてる。

「あっ電話線じゃなくてLANケーブル持ってきてる」

そんなこんなで久しぶりにネットにつなげられないスタンドアローンな男は不安で不安でしょうがない夜をすごしたのでありました。苦笑