人として、実行と後悔の狭間で・・・

yoshi-blog2004-04-13

今日は寒かった。本当に春なのか?そう思わずにはいられない、朝からどうにも昨日から腫れているモモの痛みに耐え切れず病院へ行くことにした。どうせ薬貰って終りだろうって思ったけど、嫁が「切るかもしれないね〜」って脅すけどこんな傷でそこまでやる分けないのさ・・・


「あ〜これ手術だね、手術、切らないとだめだね」

(  ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!、嫁の予想的中、本当に簡単な診察の後に待たされる事30分、心の中で「切っちゃうって事は痛いのかな・・・」「あ〜こんな事ならもっと早くに行っておけば良かった」色んな思いが脳裏をよぎるけど後の祭り、心の準備もなくいきなり呼ばれて処置室へ・・・・看護婦さんと先生がきて、アッサリ麻酔をブスッ!!と刺し「イタイ・・・~(>_<。)ゝ 」そんな心の叫びは先生にも届かず淡々と手術は進む、何でもオデキのヒドイやつがモモに出来ていて切らないとどんどん腫れるという症状だったらしい。後で家に帰って気が付いたけど結局縫われていた・・・そりゃ痛いはずだ。そんな手術も終り(手術っていうか処置ですな、大げさです)麻酔が効いてるので痛みはまだない、帰り際に化膿止めと痛み止めを貰った時に看護婦さんが、

「どうしても痛みが引かない時だけに飲んでね。そして飲む時はおなかの中に何か入れてから飲んでね。後、一回飲んだら6時間は他の薬も含めて飲んじゃダメよ」

ヾ( ̄o ̄;)オイオイ、そんな薬与えるほどこれから痛みがやってくるのか?親知らず抜いた時はそんな事言われなかったぞ・・・そういえば昔の彼女とファミレス行った時に骨が見えるまで流血した時よりも痛くないんだけどな・・・まあそれは置いといて、家に帰ってきて会社に行く準備。今日はこれから戦うために気合を入れなおしてがんばるのです。

「あのさ、メガネとさコンタクトしてるのとさ、どっちが怖そうな感じかなあ?」

「うーん。メガネかけてるとやさしそうなおっちゃんに見えるね」

朝歯を磨いてる時に言われたのを思い出し、普段はメガネかけてるのをコンタクトにして髪の毛もハードスプレーで固めてある会社との打ち合わせに行く事になった。時間前に集合場所についたので喫茶店に入って頭の中を整理しつつどうやって話そうかな?今日は自分メインで喋るからうまくいい方向に持っていかないといけないし・・・結局の所しゃべるのだけはそれなりに向いてると思うしな、なるようにしかならないのかもしれないな。

時間になって、課長と係長と後輩2人と合流。歩きながら今日の作戦は「水戸黄門」で行こうという事になった。最初に「助さん、角さんやってしまいなさい!」ばりに僕が相手の出鼻をくじき、「もういいでしょう」と言わんばかりにうちの条件をだし「コレが目に入らぬか!」とトドメを刺す。こんな作戦を提案したら課長が

「Yoshiくんさ、俺いつも言われてる立場だから逆に言うのはなんかいいね」

課長も乗り気の様子。そんな会話で相手の会社についてエレベータの扉は開いた。僕も気持ち戦闘モードに切り替わる。受付のお姉さんが応接間に通してくれてしばらく待った。そもそも今回はそっちのミスなんだからお前がこい!と言いたい所であった上に相手の課長が最初に現れて

「今、営業が電話対応中でして・・・」

(゜Д゜ )ゴルァ!!待たせておいて ヽ(`Д´)/それだ!今日はもう容赦しねえ・・・営業がやってきてとりあえず手の内を明かさず相手の出方を伺おう、そんな気持ちで構えていたけど相手は手ぶら今回のトラブルに関わる報告書類も持ち合わせてない。

「え〜今回は弊社のミスでした。今後このような事がないように万全の体制を整え・・・略」

丁度、女の人がお茶を出し始めていた所で自分の所にもお茶が出てきた。よく見たらローズティ−、「はは〜こいつら怒られると思ってるな」ローズティーはたしかリラックス効果もあると聞いていたのでコレを飲んでリラックスするわけにもいかない。女の子まだ部屋にいたけど

「僕らはそんな話を聞きにわざわざ御社まできたんじゃないです。御社は今回の件についてどうも理解されてないようですね」

僕がそんな風に言ったら相手は(”;)オドオド・・・と目線が落ち着かなくなり、コレはチャンス!!!

「例の書類を出して」

後輩に前の日に作っといてもらった資料を出して相手に突きつけ、

「本来はこういう物含めて御社で提供する物じゃないでしょうか?なぜあなた達にお金を払ってる僕らが能動的に確認作業に時間を費やす必要があるのでしょうか?」

相手はスイマセンデシタの一点張り、

「課長さん、コレ見てどう思います?弊社のミスでしょうか?」

「いえ、こちらの不手際です」

「でも何回同じ事繰り返してるんですか?今更体制云々って言っても話しになりませんよ」

「おっしゃるとおりです。こちらの連絡不足と確認不足です」

「確認不足って、そもそもこれ仕事じゃないですよね?ビジネスマナーとか営業以前の問題ですよ。こんなの話になりませんよ。ハッキリ言って遺憾です。」

そんなやり取りを20分くらい相手に喋らせる暇を与えないくらい喋り続けました。そんな時に心がけていたのは


相手が息を吸って喋りそうなタイミングで話す

相手にはYSEかNOの回答しか求めない

目線は相手の目線に・・・

派手だと思うくらいのオーバアクション

声は大きく、はっきりと結論を先に


そんな話をしていたので、相手の営業に弁解させるスキを与えませんでした。そして話の間にもいいタイミングで係長がチクチクと「誠意がない」「信頼が崩れた」「本来なら取引停止ものだ」とものすごい援護射撃をしてくれて助かった。そしてトドメを刺すように課長が

「お客に迷惑をかけないように全力でやってほしい」

と念を押しこの打ち合わせ終了。今後かかる経費も数百万値引きし目標どおりの結果で終われた。そもそもこの会社との付き合いは直接僕自身はないんだけど担当同士がこういう話をすると後々支障が出そうだし今回はヒールに徹しようと思ったので話せて(*´д`*)キモチイイーだった。打ち合わせ終わってエレベータの中でガッツポーズ、アドレナリンと麻酔のなんともいえない気分だったけど、後輩に

「あのさ、会社ついたらさ営業さんに電話してさ、この度はうちのYoshiがキツイ事言ってスイマセンでした。僕はあそこまで言う必要ないと思ったんですが・・・」

と電話しときって言っておいたので後で電話したらため息混じりで落ち込んでいたそうです。苦笑

自分は典型的な後悔タイプで言っちゃった後に後悔します。「あ〜あんな事いわなきゃ良かった」と思うのです。今回も勝利の美酒に酔いたい所だけど、「あ〜あの営業さん初対面の僕にあそこまで言われて、打ち合わせ終わった後に上司に怒られて、帰りの電車の中で落ち込んでないかな〜」って思ったのです。そういう話をしたら後輩に

「全然っすよ!うち今回悪くないですから・・・」

まっいっか・・・結果としてうちの思惑通りにはなったんだしな・・・


職場について興奮と麻酔が収まるとコレマタ痛いのなんのって・・・とりあえず人を痛めつけると自分に跳ね返ってくる。そんな事を心と体で実感できた一日でした。家に帰る時に降ってた霧雨が僕の心をまた締め付けます・・・