追記:2470グラム、未熟児?でも無事出産・・・

yoshi-blog2005-09-29

昨日の深夜の出来事をダイジェストでお知らせします。

9月29日AM0:58分。2470グラムの男の子を無事に出産する事ができました。母子共に元気でとりあえず胸をなでおろしている状態です。元々切迫早産という状態で緊急入院してましたが、週数で言うと33週と3日で出産という形になってしまいました。夕方から急に陣痛が始まり誰もが「今日?」と言う驚きを隠せないまま、わが子はこの世に生を受けた形になります。

出産後、約2分ほど泣く事ができず焦りましたが、その後は元気に大きな泣き声を聞かせてくれました。出産とは男親は見守る事しかできませんが、生まれる瞬間は胸の中の何かを熱くさせてくれるものがあって、男親として涙してしまいました。初めてわが子と対面した瞬間は、未熟児なので保育ケースに入れられていたけど、先生が

「触ってあげてください」

と促してくれたので保育ケースの窓から自分の腕を入れ、僕の小指をそっと彼の指に持っていくと自然と握り返してくれました。小さい指が僕の小指をしっかりと握り返してくれて、思わず涙があふれました。暖かい手を見つめながら

「やあ、はじめまして。僕が君のパパだよ。これからよろしくね」

そうつぶやきつつ、初対面は数分で終了し小児科病棟の新生児室に入院する事になりました。その後嫁さんはしばらく分娩台で安静にしていなきゃいけなかったので、自分が新生児室に入り先生の検査結果と今後の事について説明を受けました。

「33週と言うことで体重自体は問題なく、週数の割には皮膚のはりや外見上で問題はありません。ただし、出産直後に泣かなかったことで体のPH値がやや酸性なので注射を行いました。また、臓器が完全に機能しているかその辺の管理を行うことになるので2週間は入院する事になると思います。今の所大きな問題や病気はないと思います。ただし、未熟児は黄疸やその他感染症の危険があるので注意はしないといけないんですけどね」ほっとしたけど、油断はできない。そんな状況でした。何にしろ無事に生まれてきてくれた事で準備とか心構えとか何もないけど僕は今日パパになりました。自覚はないけど覚悟はある、そう思っておきたいと思います。実はまだ今現在、嫁さんは出産直後に顔は見たけど体は触ってなかったんですよね。つまり生んだ嫁よりも先に親子の対面をしてしまったので嫁さんは不満っぽかったけど、軽口言える状況なのでほっとしました。

さて、肝心の名前ですが色々候補があったけど最終的には

晴翔(はると)

と名づけました。これは嫁さんが妊娠が分かった瞬間に心が晴れ晴れとしたという事と、この子の周りが晴れやかで、未来に向かって羽ばたいてほしいという願いから晴翔と名づけました。この子の未来がいつまでも晴れであってほしい、親の切なる願いです。今日の天気も晴れ晴れとして今この瞬間も気持ちよい気分です。はるくんは今がんばってます。ブドウ糖を点滴され、心電図と酸素飽和度を図るセンサーをつけながら保育器の中で必死に生きてます。父親として、あとはこの子と嫁さんが無事に退院できるようにサポートするつもりです。

結局家に帰ってきたのが明け方。そして色々報告する事もあるし、やる事もあるけどまずは寝ないと・・・もう限界。

続きはまた後ほどに

また、あわせてメッセージをくれた方、励ましの電話をくれた方、病院に駆けつけてくれた方、心の中で祈ってくれた方、すべての人にお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました まずは取り急ぎと言う形ですが
昨日の顛末を報告する次第です。

おやすみなさい・・・

追記:多くの方にお礼の言葉をもらってありがとうございます。お見舞いや赤ちゃんを見たいという方もいるかと思います。すいません・・・未熟児は新生児室で24時間管理されており、親の僕でさえ面会時間は1日3回と決められてます。また入室できる人も限定されています。お気持ちは大変うれしく、かつ是非赤ちゃんの顔をおみせしたい所ですが、せっかく貴重な時間を割いて病院に来ても赤ちゃんをお披露目できる状況ではありませんのでご理解頂けたら幸いです退院した際には我が家でお披露目は可能ですので、今しばらくお待ちいただけたらと思います。できるだけブログで公開したいと思います。


PM4:00〜
午後4時と7時の面会時間にはるくんに会ってきた。会うと言ってもそこはクリーンなお部屋。入るだけでちょっとした儀式があります。

①アルコールで手を洗う
②白衣を着る
イソジンで手を洗い、口をうがいする。
④マスクをつける
⑤履物を変える

これをしないとはるくんには会えません。1回1時間くらいだけど、それでも会えるのはものすごく楽しみ、そしてうれしい。保育ケース越しにほっぺとか二の腕とかツンツンする度に見せる仕草が本当にかわいい。周りには数名の未熟児がいておお泣きしたりする子がいるのに、この子はおかまいなしに寝続けていてマイペースだなあと思ったりして、予定日には産まれないし、帰ろうと思うと陣痛になるし、まあ天邪鬼ぶりを発揮しているのでこの先どうなるのかちょっと楽しみです。(笑)体調の方は昨日に比べてだいぶ赤みがかってきて血色も良く酸素マスクとかしなくても普通に過ごす事が出来てます。病院でも「本当にこの子33週なの?大きくない?」と、はるくんを見た看護師さんに言われます(笑)嫁さんが1時の面会の時にはおお泣きしていたらしいけど、自分が見に行く時はかならず寝ていて、実はまだ目を開けた姿見れてないんですよね・・・

でも元気で本当に良かった。今日は午後に自分の両親がお見舞いに来ていたので唯一僕ら以外で入室を許可されてるので一緒に部屋にはいり保育ケースごしの初孫との出会いを楽しんでいただいたようです。すでに直接じゃないけどママの母乳を飲み始め少しづつがんばっている姿にパパは感激です。悩むことも一杯あるし、この先の事が不安じゃないと言えば嘘になる。でもここでバタバタ体を動かしている君を見ると大きく伸びをしながら「しょうがない。がんばるか」という気持ちになります。まだ、自分の名前も理解できてないだろうけど、いつになったら僕と目を合わせてくれるのかな・・・