(追記)赤ちゃんが生まれました・・・

yoshi-blog2008-03-23

ついに、嫁さんの状況が変わってしまいました。
これから病院行ってきます。

15:28
病院につきました。どうやらあと1時間くらいで生まれそうです。どうか無事に生まれてきますように・・・

15:44
生まれました。元気な女の子の赤ちゃんです。母子共に無事です。みなさまありがとうございました。詳細はまた後でここに記載したいと思います。まずは取り急ぎご報告まで

22:30(追記)
10ヶ月近く、一人ずっと誰にも言えない言いたくてもいえない言葉。言ってしまったらきっと、また何かが音を立てて崩れてしまう。だから、言いたくても、言わなかった言葉は今日という日まで我慢するためにあった一つの大切なフレーズだったんだ。そう、まぶしい夕焼けを見ながら空を仰ぎ、そして大きな深呼吸をしてみた、前が何かで見えなくなってしまったYoshiです。こんばんは(T_T)

すでにブログに書いてあるのでご存知の方もいらっしゃいますが、本日、春の大安吉日に我が家に一羽のコウノトリが訪れ、無事、小さな命をいただく事になりました。本当にありがとうございます。本当はあと数日くらいかかるのかな?と思っていたのですが、急な出来事で自分自身いまいちこの事実を受け止め切れてない感もあります。

今日は嫁さんの両親と、姪っ子達が家に来る事になっていて午前中からお父さんの車に乗って近くのベビーザラスでお買い物。ま、これで最後の買い物になるし、後は準備万端だね・・・そんな話もしていたんです。そして、買い物の後は嫁さんの両親のご馳走で近くの和食やさんでおなかが一杯にして頂き家に帰宅。はるくんは姪っ子達と遊び、嫁さんの両親ものんびりしていた時のことです。ふと、嫁さんが

「なんか、おなかが痛いのかな・・・変な感じ」

「だったら横になってなよ・・・」

「うん。でも、おなかが痛いから、ちょっとトイレに・・・」

また、おなか張ってきたのか・・・そう思っていたんですけど、トイレ出ていた時に

「なんか、もしかしてこれ陣痛かも・・・」

前回はるくんの時は、痛みにとっても鈍い嫁さんでしたので痛み=陣痛 と分からず、出血して初めて自分の体で陣痛が起きているというのを認識していたので、今回もきっと普通の人ならそれなりな痛みだったんでしょうね・・・今日の今日までおなかが張るだの、言っていたけど、今思えばかなりの兆候だったのかな・・・と。

とりあえず嫁さんが病院に電話してみると

「すぐ、きてください」

とのこと。さっきまでのまったりモードが一変して急遽産婦人科に行く事になりました。お父さんの車で先に嫁さんを送ってもらい、その間自分も準備だの、車を出したり・・・相変わらずな準備魔の嫁さんなので何かあったらもっていくカバンっていうのがあらかじめ用意されていたのでそれを持って隣の駅の産婦人科へ。はるくんはこれから赤ちゃんが生まれる事など分かるよしもなく、姪っ子とおもちゃコーナーで遊んでます。自分が遅れて到着すると、すでに看護師さんから

「ご主人様ですか?奥様、もう産気づいてますので、これから分娩に入ります。たぶん、1時間くらいで生まれます」

はい?1時間?えーまじかよ・・・前回はるくんの時は夕方からそんなこと言われて生まれたの夜半すぎ。1時間って・・・隣にいた嫁さんのお母さんが

「あなたのお母さんにも連絡してきなさい」

って言われたので病院の外に出て実家へ電話。

「もしもし、親父?俺、あのさ、今病院にいるんだけど、もうすぐ生まれそうなんだって・・・」

昨日嫁さんに会っている親父もびっくり。

「でさ、母さんは?」

「美容院に行っている」

「は?美容院じゃねーよ。いつ帰ってくるの?」

「わかんね。もうすぐ帰ってくるんじゃね?」

「もうすぐってさ・・・とにかくあと1時間くらいで生まれるらしいから、また電話するわ」

まったく・・・近所にいる自分の両親がまったく機能せず、たまたまきていた嫁さんの両親がいるってこの状況。なんだかなあと、思いつつ、分娩室の前に戻りました。

嫁さんのお母さんも席をはずし、廊下に一人。廊下は少し肌寒く、薄暗い。時計はなかったけど、少しゆっくり今までの事振り返ってみました。

自分はなぜ、今まで、今日の今日まで素直に嫁さんが妊娠して新しい命が芽生えた事を喜べなかったんだろう・・・こう書くと誤解されちゃうけど、嬉しいの、でも、それ以上に怖いの。怖かったの・・・何か口にすると、はるくんの時のように、ものすごく大変な事が起きてしまう・・・だから、怖くて、怖くて、本当に仕方がなかった。

途中ね、何度か危険な状況もありました。

http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20071203

その度に、心の中で

「大丈夫。絶対に大丈夫。でも、絶対、あの言葉だけは口にしない・・・」

そう心に誓っていたんです。そんなの気のせいだよ・・・そう言われてもいいの。それでも、自分が口にしなくていい事もあるし、心の中で一人歯を食いしばって祈ろう。何事もなければそれでいいじゃない・・・そうずっと毎日、毎日思ってました。おなかが大きくなるにつれ、嫁さんの顔もどこかにこやかになったり、反面イライラしたり、そういう状況でも、まだどこか現実感が全くなくて、ずっと、

「もし、ダメだったら、自分だけでも平常心でいられるようにしよう。仮に、何か問題が起きても、自分だけは冷静にそう、冷静に対処できるようにしなきゃだめだ・・・」

そう思っていたんです。もう、はるくんの時のように、生まれる前から危険だと言われ、生まれた瞬間は死んでいた(仮死)そして、2週間NICUに入っていて、ものすごい大変な事を乗り越えていま、ここで笑っているはるくん。もし、この子も同じ状況になってしまったとしても、自分の心だけは絶対に折れてしまったらダメだ・・・

ずっと、ここ数ヶ月思ってました。先生からは順調です。問題ありません。と言われても、素直に受け止められない自分が今日までいました。そんな季節の積み重ね。前を向くと先は長いけど振り返るとあっという間。まずは、この日までお互いがんばろうね・・・と決めていた記念日も無事迎える事ができました。

http://d.hatena.ne.jp/yoshi-blog/20080221

ほんの少しだけ、ホッとできた自分。自信の持てた自分。嬉しかった自分。やっと少しだけ気持ちの整理も出来るようになりました。なんだろう?よくわからないけど、この瞬間に今までの事、色んな時間、たくさんの出来事、ぜーんぶひっくるめて、30分くらい廊下でぼけっとしてました。


そして・・・


「オギャア、オギャア」

静かな廊下に赤ちゃんの鳴き声が響きました・・・・

「あ・・・生まれた・・・・」

分娩室の外で待っていただけなので実際取り上げたわけでもないけど、わが子の誕生の瞬間を聞いた時、目からボロボロと大粒の涙を流してしまいました。

がんばったね。二人ともがんばったね。今まで、本当にがんばった・・・そう思ったら、嗚咽するぐらい泣いちゃった。良かったよ。本当に良かった・・・色々大変な事もあったけど、苦しい事もあったけど、我慢したのは今、この瞬間の出来事に出会うために我慢してきたんだ。そう思ったら、涙が止まらなかった・・・時間は15時44分。病院に入ってから1時間もたたないうちの超スピード出産でしたが、本日無事、私たちは大事な大事な赤ちゃんと出逢う事が出来ました。心の準備とか、そんな事をする余裕もなく気がついていたら生まれてきたという状況ですが、まずは母子共に無事に出産できた事を素直に喜びたいと思います。ちなみに生まれた瞬間に流れていた曲は、こんにちは赤ちゃんでした・・・

しばらく一人、泣いていたので嫁さんの両親とか姪っ子達に知らせに行くのを忘れ15分ぐらい後にみんなを呼び、待合室へ。ほどなくして看護師さんが赤ちゃんを連れてきて

「ご主人様、どうぞ、抱っこしてあげてください」

と促されたので、生まれて初めて、わが子を抱っこしてみました。そして、ずっと、ずっと言えなかった言葉を彼女にいう事ができました。

「やっと、逢えたね。ずっと君に逢いたかったよ。生まれてきてくれて本当にありがとう。」

彼女はまだ、目も開けないし、力強いか細い声で泣いていたけど、僕には君の暖かさと、重さを十分に感じる事ができました。普段はるくんをずっと抱っこしていると、比較にならないくらい軽いけど3000gちょっと女の子にしては少し大きい子だけど、元気な女の子でした。

でも、はるくん、びっくりしちゃったのかな?抱っこしながら

「はるくん、君の妹だよ。」

そう言って近づけたら怖かったらしく、姪っ子に抱きついてしまったけど、しばらくしてから慣れてきたらしく

「はるくん、赤ちゃんだよ。ママのおなかの中にいたけど、今日から君の妹だよ。大事にしてあげてね」

まだ、泣いていたんだけど、はるくんが

「あかちゃん?えーん、えーん。」

赤ちゃん泣いているの?って感じでそばにきて、頭をそっと、なでなでしてあげてくれました。もう彼にも分かっているみたいです。はるくんもこれでおにいちゃんだね。

そんな訳で今日、私たち家族は3人から無事4人になりました。先々を考えるとまだ悩み尽きないですが、まずは素直に喜び、そして、これからも色んな事に歯を食いしばって生きていこうと誓いました。

そして、肝心の彼女の名前ですが、色々悩んだのですが・・・


 愛華(あいか)


と言う名前に決めてました。今日から彼女は愛華ちゃんです。名前の由来は

 みんなに愛され、華のある生き方ができますように・・・

そう考えました。色んな候補もあったのですが、嫁さんと自分の意見が合わなかったのですが、最後はお互い納得する名前にしようという事になり、愛華ちゃんという名前にしました。名づけ親は自分です。そして、これは嫁さんにも言ってない心の中の裏ワードですが、こういう意味もあります。

 私の愛する、大切な、大切な、一輪の華

という意味もあるけど、これはずっと内緒。彼女が結婚する時にでもおしえてあげようかな?

そんな訳で、今日のあらましはこんな感じですが、この後無事美容院から帰ってきた自分の両親も病院にかけつけ対面ができました。これで、とりあえず的なお披露目は済みましたが嫁さん1時間もかかってないスピード出産なので体力も有り余っている感じで、30分もしないうちに病室に戻ってきて普通に会話しているのってなんだかすごいな〜苦笑 ちなみに急な出産でもあったので今日だけ相部屋(でも相方は誰もいないのでただっぴろい部屋に親子2人)ですが、明日からは個室です。明日はこんな状況なので、会社を休み、あさってだけはどうしても会社に行かなきゃいけない感じなのでその間ははるくん含めて親子入院。特に問題なければ今週中には退院できる見込みです。

その後、2時間くらいは病院にいたけど、一人目と二人目の出産の違いは一人目がいるってこと。対面そこそこで家に帰ってきて、やれ、はるくんの夕飯だの、お風呂だの、ついでに洗濯したりと忙しい・・・お風呂の中ではるくんに

「はるくんさ。今日、妹が出来たんだよ。愛ちゃんって言うの。愛ちゃんに優しくしてくれるかな?」

そう体洗いながらはるくんに聞いてみたら

「は〜い♪」

って返事してくれました。一応始めての男同士なんですが、普通こういう時ってママいない、ママいないって号泣するものらしいのですが、はるくんはぜーんぜん我関せず。いなくても平気みたいで、普通に寝ちゃいました。ま、あっという間の出来事でしたが、これからもがんばろうと思います。

長々とくだらない事書いてしまい申し訳ないのですが、うまくまとめる能力が皆無なのですいません。でも、メールとかコメントとか、メッセくれた人本当にありがとうございました。すんごく嬉しかったです。

本当に、本当にありがとうございました。

とってもくだらない事ですが、Yoshiの夢として、将来女の子が出来て、この子が大人になって、誰か好きな人を家に連れてきた時に

「どこの馬の骨とも分からん奴に、うちの娘はやらん。帰れ!母さん、塩だ!塩!」

と言う事を1回目は言って見たいという長期願望が叶う土台も手に入れたって事をくだらない報告ですが、あわせてご報告させて頂きたいとおもいます。笑

そんなわけで、しばらく主夫業がんばらなきゃいけないのですがまずは明日の朝起きれるか不安です。なので、明日のはるくんの朝ごはんだけは、下ごしらえしておこうと思います。

今日はこんな感じで・・・・










 愛するあいちゃんへ。


お誕生日おめでとう。そして、生まれてきてくれて本当にありがとう。


パパはとっても、とっても、とっても、嬉しかったです。


初めて逢った時、泣きすぎちゃったので不細工な顔してごめんなさい。


でも、嬉しくて、嬉しくて、あなたの声聞いただけでパパ、大粒の涙を流してしまいました。


あなたの事を抱っこした時のあの暖かさ、あの、重さ・・・


今までは想像でしかなかったあなたが今、自分の手の中にいる事が信じられないけど、


あなたの元気な泣き声を聞いてパパはものすごく安心しました。


パパね。あなたがママのおなかの中にいるって分かった時から、ずっと逢いたかった。


でも、逢いたい、逢いたいって言うと、あなたもはるくん見たいにきっとパパ達の


気持ちを汲み取って早く出てきてしまい、あなたが苦労する事になるのがものすごく


怖くて、怖くて、だから、ママの前ではあなたに聞かれないようにパパはずっと


逢いたいという言葉を言えませんでした。


そばにいるのに逢えない。でも、そばにいてくれる。いつもパパがおなかを触ると


動きが止まってしまうあなただけど、あなたに逢える事を待ち遠しく、そして、とっても


とっても、不安でもあったけど、あなたはきっと、パパの気持ちもわかってくれたいたのかな?


でも、今日やっと、数ヶ月、あなたにいえなかった言葉をあなたの顔を見ながら言えた時、


今まで我慢していた自分の胸の中から何かがふっと消えて、心が軽くなった感じがしました。


本当に逢いたかったよ・・・ありがとう。


あなたにとって、パパはどんな風に映っているでしょうか?あなたのパパはあなたにどんな風に


接していけばいいでしょうか?こんな頼りがいもなく、かっこ悪いパパだけど、あなたにたくさん


大好きって言われるようなパパになりたいなあと思います。



愛ちゃん、あなたはもう私たちの家族の一員です。あなたのおにいちゃんになったはるくんは、


あなたの頭をなでなでしながらにっこり微笑んでくれました。ママも、あなたが生まれてきた瞬間


嬉しくて泣いてしまったみたいです。あなたという存在がこの世に出てきてくれた事で、私たち家族に


また、嬉しい出来事のページが一つ増えました。


こんなパパではあるけれど、あなたにとってかけがえのないパパであり続けられるようにこれからも


がんばろうと思います。いずれ、誰かの物になってしまうかもしれないけど、あなたがこの世に生まれて


きたことで、あなたがみんなに愛され、華のある生き方ができますように・・・そして、私の愛する華のように


かわいいあなたが、あなたらしく生きていけますように・・・


親愛なる愛ちゃんへ、パパより。