晩節は汚さずに生きてきたい・・・

おことわり。

今日の日記は個人的な思いを書いているため、人によっては非常に不快な内容を多聞に含んでいるため、気分を害したくない方は見ないことを強くお勧めします。

 

 

 

 

 

今日、出勤途中に母親から電話があった。

「ああ、たぶんそういうことなんだろうな」と思って電話を取ったら、やはり祖母が亡くなったという連絡だった。年齢で言えば間もなく百歳大往生と言っても過言ではない。

 

祖母は父方の祖母。母方の祖母はずいぶん前に亡くなっていて、亡くなる時にとっても悲しい気持ちになったのは今も覚えている・・・しかし、今回は涙一滴出ることもなく、正直なんの感情もわいてこないって事は、僕にとって悲しくない事なんだなあと改めて認識した事でもあった。

もちろん、自分の父親の母。だからこの気持ち、心の中にある事は誰にも言うこともない。ただ、ただ、淡々と通夜を手伝い、告別式に参加することになるんだろう。

 

祖母は数年前から痴呆もあり、また、最近は老人介護の施設に入っていた。入るまでは、親戚の間をずっとたらいまわしにされ、毎月父方の兄弟で面倒をみていたという生活も数年していたけど、最後は親戚中の関係がこじれ長男である父親に頼み込み、後半僕の実家に居候の身になり最後は介護施設へと移っていった。

この出来事が、僕を自分の実家からへ遠ざける一つでもあった・・・

 

小さいとき、この祖母に僕は何かと嫌味を言われ続けてきた。同じ年齢の子が親戚にいて、彼は、こんな学校に入った、こんな会社に就職した、それにくらべて・・・と何かと言われていた。そして僕の母親と嫁姑でいびり倒していた。だから、今自分の母親は同じ思いを僕の嫁さんにしてほしくはない・・・という思いでとってもかわいがってもらっているが、その嫁姑の陰湿さを身近で見ていたからこそ嫌悪感しか生まれてこなかった・・・

 

散々、僕には直系の長男のくせに・・・とか、

孫の中では一番出来が悪いとか、

息子はあれなのに、孫になったら・・・と散々嫌な思いをしてきた。

だから、嫌いで嫌い仕方がなかった。

 

そんだけ、嫌な事言っていたくせに、晩年体が弱くなると途端に手のひら返して、僕の実家に一緒に住みたいとか、僕の実家で息子に看取られたいとか、色々言ってきていつのまにか実家に住むことになった。母親はもう長くないから最後くらいは・・・そんな気持ちで世話していたけど、痴呆もひどくなり、そして、僕の事なんて実家に帰っても存在すら忘れられたしまった・・・

 

日々のストレスや介護疲れで父親が心臓を悪くして手術した。さすがにこれでは父親まで倒れてしまう。そういう話で介護施設に入ってもらったけど、何かと僕の実家にずっといたい、父親に息子は母親の面倒をみるのが当たり前・・・など悪態ついていたけど、最後は半ば強引に入れてしまったこともあり、僕は、それ以来一切お見舞いも拒否して今日までやり過ごしてきた。

 

一度入院した時に父親の運転手を兼ねてお見舞いに行ったけど、やっぱり駄目だった。嫌悪感しか出てこなかった・・・こんなに人って、拒否モードになってしまうと、ここまで感情は芽生えないものなんだ・・・と。

 

そんな数年間。そして、今日亡くなった。

正直、話を聞いた瞬間「母さん、これで少し楽になったのかな」って思ってしまった。

もちろん父親は自分の母親が亡くなったから悲しいだろう。でも、僕は全く悲しみも何も感情が芽生えてこない・・・やっぱり、そういうことなんだろうなあと。

 

母方の祖母が亡くなった時はものすごく悲しかった。それは小さいときから色々面倒みてくれて、色々よくしてくれて、大好きだった人が亡くなったって事で最高に悲しい気持ちになったけど、やっぱり小さいときから嫌な思い出しかない人に対しては、なんの感情も何も思わないんだなって・・・

赤の他人の方が亡くなった時の悲しみが芽生えてくるというのに・・・

 

そんなわけで、今日十何年間胸の中につかえていた何かが取れました。

 

そんな風に思われてしまうって、なんか切ないよね。

この自分の芽生えた感情を踏まえて、やっぱり人って、ずっと一人で生きていけないし、今は何ともないかもしれないけど、将来確実に周りに迷惑をかけたり、負担をかけたりして死んでいくもの。だから、そういう事を考えたら、どんな人も、周りに礼節踏まえて、正しく、誠実に生きるべきだと思う。

 

自分も、まだ息子さんも娘さんも小さくて将来とか、そんな話じゃないけど、将来嫁さんが出来たり、旦那さんを家族に向かい入れる出来事があったら、いつか将来面倒を書けるって事を大前提に真摯に向き合って、正しく理解して、誠実に接しようと改めて思った・・・

 

人は晩節汚すような生き方をしてはダメだと思う。

 

今日はこんな感じ。

ではでは