まさかの脱走・・・

子供は親の気持ちは分からない。親の気持ちは親になってみないと分からない・・・けれども親も子供の気持ちをきちんと理解すると口では言ってたとしても心の奥底までは理解できてない・・・ただ、ただ、親って言う職業が難しく、自分が親である事の不出来さと自分の選択した行動は正しかったのか?と自問自答しているYoshiです。こんばんは(ーー;)

今日は結構落ち込んでいる。
仕事のことじゃなくて、プライベートのこと。

難しいね・・・本当に難しい。今日は久しぶりに自分の行動の浅はかさに凹んで自棄酒している日。

いつもの朝。いつもの日。いつもの時間。いつもどおりに我が家は過ごしている。
少し遅く起きたパパ、支度が終わっているはるくん。いつもの時間になったので、ランドセルを背負って学校行こうとしたら、急に今日は学校に行きたくないと泣き出す。若干パニックになってるような感じ。何を言っても「行きたくない」「やだ行きたくない」の繰り返し・・・最初は、単に行きたくないというだけかと思ったら、そこにはどうやら明確な意思を持って今日はNoと言っていたみたいだった。

「頭痛いの?」
「うん」
「じゃあ病院行って検査しよう。」

それは嫌だと言う。

「じゃあ何で行きたくないの?パパ協力するから教えて?教えてくれないと何も出来ないよ?」
「・・・・」

黙るはるくん。そんな押し問答が続き、時間は30分を超える。もう家を出ないと本当にアウトの時間。こっちもものすごい反省しているけど、ちょっと強めの口調で

「分かった。じゃあもう行かなくていい。学校辞めよう。明日から行かなくていい!」
これには、嫌だと明確に意思表示をする・・・どうやら、今日本当に行きたくない・・・そんな感じだった。

「なんか嫌なことあるの?」
「・・・・」
「もしかして、お友達に意地悪をされた?」
「されてない・・・」
「お友達にぶたれちゃったりした?」
「そんな事はされてない」
「じゃあ、なんで嫌なの?」
「・・・学習発表会の練習があるの・・・」

30分が立ってようやくポツリと本音を言ったはるくん。どうやら、練習がある日でやりたくないのだと・・・まあ、自分だったらたかが、そんな理由で・・・と思うかもれない。でも、彼にとっては最高に嫌な事なんだろう。でも、それはそれ、これはこれ。なにより、今日こんな理由で休んでしまったら彼の脳裏に「何かあったら逃げればいいんだ・・・」と刷り込まれる方がもっと怖い・・・だから、ここは絶対に何が何でも学校に連れて行かなきゃ行けない・・・その気持ちだけだった。それは、逆の立場で考えて振り返ってみると

パパが行きたくない自分を無理やり学校に連れて行った・・・

そうとられたのかもしれない・・・事実、いつもよりちょっと強めにぎゅうっと握って、途中何度も何度もはるくんは

「やだ、いきたくない・・・」

と、つぶやいていたけど、それを無視するようなそぶりで生半可な受け答えでなんとか、学校に無理やり連れて行った・・・

結果的に学校には着いた。
もう、始業時間はとっくに過ぎている・・・嫁さんがあらかじめ学校に事の顛末と連絡をしていてくれたけど、本人は納得してない。校門の前でも帰りたいといい・・・パパが

「もう知らない!勝手にしろ!」

と強い口調で言って少し離れてみたけど、まだ彼は学校に行きたくないようだった・・・

こっちもそろそろ会社の時間が気になる頃。さすがにイライラしはじめてきたので、手をとり学校の中に入り昇降口まで言って上履きに着替えさせる。

「あとは、教室までがんばって行きなさい・・・」

そう言ったらはるくんは教室に行った。やっとか・・・半分ほっと胸をなでおろし嫁さんに電話をして、電車に乗る。あーなんか、ギリギリ間に合いそうだ・・・そう思いながら、ふと、感だったのかな・・・なんの意味もなくはるくんに持たせている位置情報がわかるサービスの位置情報を検索してみたら、さっき学校まで送っていってあげたのに、なぜか、自宅の近所を示している

「!!!!え・・・・まじで・・・」

思わず嫁さんにメールしてみたら

「今、話し合い中」

と、短いメールが・・・たまたま、あいちゃんの幼稚園バスを送り出した嫁さんの前に学校から戻ってきたはるくんを発見したとのこと。つまり彼は、上履きまで着替えて昇降口の先まで行ったのに、それでも嫌で嫌で、本当に嫌で学校から脱走・・・苦笑

まじかよ・・・orz
っていうか、学校もさ、せめて登校時間外に子供が門から脱出したなら分かるような仕組みを入れておいてくれよ・・・って完全にこっちの手落ちだから自分が悪いんだけどさ、はるとくんがいない・・・ってことになり、手すきの先生による捜索隊まで出る始末。そこまで嫌だったんだ・・・嫁さんがじっくり聞いたところ、音楽の時間の学習発表会は自分が選んだ楽器の演奏があって、その楽器がうまくひけないから練習が嫌なんだと。嫁さんが一生懸命がんばることだよ・・・と諭して、再度学校まで送ってあげ旦那が昇降口で失敗したので今度は教室まで送ってあげたんですって・・・

その後、先生からも夜連絡が来たけど、その後は普通に授業は受けていたみたい。でも、ちょっと嫁さんが夜話をしようとしたら泣きそうになったので、まだ本人も心に何かひっかかるものがあるのかもしれない・・・

そういえば、自分もたくさん学校で嫌な授業とあったなあ・・・でも、脱走するまでは考え付かなかったわ。(笑) 多分、今日のきっかけは朝

「学校行く時に走るなよ。転んじゃうからね・・・」

そんな一言から始まった行きたくないって言葉。そこで今日の授業が嫌な授業だった・・・その反動だったんだろうな。さすがに転ぶのがトラウマになっているっぽいので今日から朝は転ぶなとか走るなはNGワードにしなきゃいけないなあと思った。

難しいね・・・これで行きたくないのだけは絶対に許容させたくなかった。逃げるって選択肢はやっぱりだめなんだよ・・・もし、逃げることが許されるなら、むしろ自分のほうが今のおかれている状況とかどんだけ楽なことか・・・でも、逃げる事にはなんも得られることがない。むしろ逃げずにがんばって失敗した方がたくさん得られることを分かってもらいたいんだけど無理だろうなあ・・・

いいパパではありたい。

でも、妥協を許すパパにはなりたくない。

がんばって結果が出なくても褒めてあげたい。

でも、今回の自分の選択は正しかったのだろうか?単に親のエゴが働いてしまっただけのような気がしてならない・・・

とりあえず明日からまた、早起きして学校までは一緒に行ってあげようと思った。

ごめんね・・・はるくん。
パパ、君の気持ちをちゃんと理解できなかったよ・・・
でも、理解できなくてもそばには出来るだけいるようにします。