絆の日・・・

2011年3月11日14:46分。あれから1年が過ぎました・・・未だに復興とは程遠く被災地の状況を折を見るたびに目にして、耳にして改めて私は「生かされている」と言う事を認識して、「生きていく」を心の中で再確認し、与えられた時間を必死に、そして、悔いのない1日であり続ける事を改めて感じたYoshiです。こんばんは

今日は日本で一番静かな日だったのではないでしょうか?テレビはお涙頂戴的な編集もあったけれども、皆が「もう1年たってしまったのか・・・」さまざまな思いが交錯し静かに祈りが心に響いた1日だったのかもしれません。

私は、幸いな事に家族や身近な人に大きな被害がありませんでした。反面、何度も日記で書いてはいるけれども、仕事で東北地方に出張する機会が多く3月11日も福島の原発側で仕事をしていたかもしれない。そんな仕事をしているので「もしかしたら僕は死んでいたかもしれない・・・」と思うと遠い地方の出来事ではすます事は出来ませんでした。心のどこかで「死んでいたかもしれない自分」と「生かされて今ここにいる自分」もし・・・と言う言葉を使いたくはないけれどもテレビで見かける親を亡くした子供や、子供を亡くした親のニュースを見るたびに自分の事のように思わずはいられません。

ここ1年僕の中では死生観が変わったのかな?人はいつか死ぬ。誰もが絶対に死ぬ。けれども自分の予期しない人生の終わり方をしてしまった時、そこに後悔は生まれるのかな?そう思うと今まで安易に「あー死にたい」とか、仕事でイライラして「死んでしまえ!この野郎!」と思ったり口にしたり・・・必死に生きているからこそ言える軽口であるべきであって、やっぱり自分の生き様と言うか、死ぬまで何をすれば自分は後悔しないのかな?そんな事も折々考える事も多くなったような気がします。

仕事柄、被災地の状況も見たり聞いたりする機会が多い中で、僕自身も東日本大震災以降1回だけ現地に入りました。もちろん、実際の被災地は原発20キロ圏内なので入る事が出来ませんでしたが、被災された方の所に行って話を聞いたり、多くの写真を見せてもらったり・・・それは、もう、なんの言葉も出ない。簡単に「被災地を応援」とか、そんなレベルの話じゃない現実を目にして、自分はやっぱり恵まれているなあ・・・そんな事も思ったりしたのです。

Yoshiの住んでいる家の近所でも色々変わりました。
大きなお店では通年で防災グッズが売られるようになりました。薬局では放射線探知機が当たり前のように売ってるようになりました。町で見かける募金箱はアジアアフリカの貧しい子よりも東北被災地向けの募金が目立つようになりました。毎日ニュースでなんらかしらニュースにはなってます。忘れる事は出来ないけど、でも、やっぱり自分も含めてすこしづつ意識は薄らいでしまうのかな?そんな事も考えます。

今日はYoshiの実家に行ってたのでテレビで天皇陛下のお言葉を拝聴して、目頭が熱くなりました・・・まだ終わってないんだよね。むしろ、これから・・・そんな中で自分は何が出来るんでしょうかね?何も出来ない自分と、何かしたい自分。けれども、何かをするために自分が出来るかかわりは微々たるものなんだなあと凹む日もあったり・・・

色んな気持ちが入り混じるけど、今日で1年。この先10年以上復興と言われるものは終わらないでしょう。そして新たに戦う放射能との戦いも永遠に続くでしょう。その中で自分が何が出来て、自分が何をしなければならないのか?そんな事をこれからも考えて自分の出来る範囲で何か出来る事を見つけていきたいと思います。

我が家では、今年から毎年見直している我が家の防災備蓄計画の棚卸を3月と9月の半年に1回に見直すようにしました。来年からはるくんが小学校に入ります。なので、まずは、はるくんにGPS携帯を持たせると共に常に歩く時はどこを歩くのか?地震があったらどうするのか?日頃から気を付けられる事はどんどん学ばせようと思いました。実際必ずしも大きな災害が起きた時に親がそばに入れるとは限らないですからね・・・

それから、基本的な事だけど、我が家のバッテリー状況の確認。
震災直後乾電池買いましたよね?大丈夫ですか?皆様。我が家は2-3日前から乾電池類を一斉点検&充電かけてます。エネループが20本くらいあるけど、しばらくつかってなかったので、この日を契機にチェックして再充電をかけてます。肝心な時に使えなかったら馬鹿みたいですからね・・・あと、備蓄庫開けて消費期限とかチェックしてますが、日ごとの小さな積み重ねが大事な時に役に立つ。元々防災マニアではありますが、3月11日の震災を受けて自分がやってきた事は間違ってなかった・・・。そんな事を実感できた日でもありました。

何はともあれ、3月11日という日を僕は忘れないと思います。
そして、生きているありがたみと、家族の大切さ、それから人を思う思いやりを大切にしてこれからも嫌な事ばかりの毎日かもしれないけど、生かされている事を再認識して日々前向きに生きて行こうと思います。

2011年3月11日 亡くなった方にどうか静かな安らぎを・・・
大切な人をなくしてしまった方へ、どうか、前向きな希望を・・・
そして、被災してしまった方に一刻も早い安住の生活を・・・
切に願わずにはいられません。

3月11日は大震災の日と言う事ではなく、日本人の多くが日本人の結びつきに気が付いた日。「絆の日」としてこれからも、後世に語れるような日であってほしいものです。

今日、たまたまテレビを見ていたら、この曲がすごく心に残りました。

http://www.youtube.com/watch?v=niCJsceRzH0&t=6s

穏やかで柔らかい光景が、またよみがえりますように・・・