どうか安らかに、そして・・・

yoshi-blog2005-12-09

12月もあっという間に過ぎてる金曜日。久しぶりにきた品川は街が様変わりして、なんだか知らない街になっていたけど、たまの都会も悪くいないそんな風におもいつつしみじみとしていたYoshiです。こんばんは。人の輪とは決して捨ててはならない大事な輪であって、たとえ薄くなろうとも関係は築くべきだと思いませんか?僕がこうして仕事をしているって言うのは一人でできているわけじゃなくて、多くの人と出会い、そしてそこから生まれる関係で仕事を回している、だから人のコミュニケーションは大事にしたいと思うのです。

今日は久しぶりに入社時代の同期との飲み会でした。もう入社して10年近くになるけど、新入社員時代の同期というのは思い出深くて、懐かしくて、そして暖かくて、僕の帰るべき場所というかベースというのは今もここにあるんだなあと改めて実感した飲み会でした。本来なら飲み会、しかも忘年会、今年もお疲れちゃん。そんな楽しい飲み会だったのかもしれないけど、いつもとはちょっとちがう。そんな飲み会でした。

前にもちょっと書いたけど、僕はうちの会社では希少種に近い入社だったので右も左もわからない状態で、そんな僕にはかけがえのない同期と言えども年上のお兄さんとお姉さんがいて、立場は違えど本当に困ったら頼れる。そんな存在の人がいます。その中でも僕の中で本当にお世話になった人がいました。変な恋愛感情とかじゃなくて、やさしくて、強くて、そして暖かくて、そんなお姉さんに僕は何度も助けられた事があります。今、こうして生きている、仕事ができている、それはその人のおかげであっても過言ではない。そんな人でした・・・

ちょうど僕の結婚式の2週間後に結婚を控えていて、毎年結婚記念日近くになると心のどっかで「ああ、もうすぐそういえばあっちも結婚記念日だな」そんな風に考える事もあったけど、もういないんだ・・・そう思うと心の中にぽっかり穴が開いたというか、なんとも言えない気持ちになってから少し時間がたって、自分の中でも少しだけ心の整理ができたのかな・・・って思うようになってきました。人間の悪い面というか、いい面というか、人が人で存在できるのは「忘れる」と言う事であって、心のどっかで忘れてしまったのかな?とも思えた時間をすごしていたのかもしれません。今日、飲み会の席で当時の写真とか、思い出話とか、当時彼女がしていた仕事の資料とか、みんなで出してみては、あんな事あったね、こんな事したね。いくつかの思い出はみんなの中で生きているんだ。そう思えたときに

「ごめんね。遅れちゃって・・・」

どこかでふらっとくるんじゃないのかな?みんなそう話していたけど、もうそんな事はないって思うとすっごく悲しくなる。でも、今日こうしてみんなで集まっている事はきっと楽しんでくれてるよ・・・そう思いたい。そんな気分でした。

色々思い出ありすぎて、どこから思い出したらいいのかわからない。でも、本当に僕にとってはすっごくお世話になって、すっごく助けられた人でした。もう時効だし、隠す必要もないので正直に話すと、今の結婚は2回目なんです。正確にいうと結婚式をして籍をいれたのは今の嫁さんだけど、結婚直前までいって別れてしまった人がいたんですよね。お互いの両親合わせて、式をいつごろにしましょうかね?みたいな・・・けれども段々おかしくなってきて、相手の人がマリッジブルーになっちゃったんですよね。原因は僕にあるのかもしれないけど、結局3年半付き合った関係は結婚しようと決めた瞬間にもろくも崩れ去ったわけです。その時の僕は今思うと精神的に壊れていたのかもしれません。信じていた人がいて、その人の言葉が信じられなくなる。これはどうにもいいようがない気分で、当然仕事にも微妙に支障をきたしていたんですよね。どこかで精神的なバランスを保たないと本当に心が砕けてしまう、そんな一歩手前でした。人は本当に悲しいときは涙もでないし、顔に表情も出ないんですよね。そんな時に、その事を素直に相談したんですよね。当時お互い職場も離れていて自分は神奈川の端、彼女は東京、仕事すっごく忙しいのに、

「今から飲みに行こうか」

それだけ連絡が来て、長い時間僕の話を聞いてくれました。本当に苦しい時に手を差し伸べてくれた、それは僕にとって最高の救いになったのかもしれません。それから数年、人を好きになるとか、人を信じるとか、どこかで冷めた自分がいて、マッキーのもう恋なんてしないみたいな歌のような生活がしばらく続くわけです。恋愛はすれど決して本気にはなれない。相手が本気だとわかると冷めてしまう、そんな事を数年繰り返して毎年隣にいる人は異なっていて友達にも「いい加減にしろよ」そんな説教も何度も受けたけど、心のどこかで「どうせまた・・・」とネガティブな感情が支配してて、普通に人を好きになるのに4年かかりました。そして今へと話が進むわけだけど、その過程で、僕の人として壊れそうな瞬間を助けてくれたのは彼女でした。今のあの時期があったからこそ、本当の意味で人のやさしさとか、そういうのを実感させてもらえた貴重な時間でした。今でも忘れない・・・僕が本音で何でも言えたのは当時は彼女の前だけだったのかもしれません。そんな人に今の嫁さんと結婚するって話をした時にものすごい笑顔で祝福してくれて、本当にうれしかった。僕は本当に幸せでした。結婚式の話の時に

「結婚式、近いからお互い毎年結婚記念日には思い出しそうだね」

そんな笑い話、今では僕だけしか思い出せないじゃないか・・・ずるいよ。なんてちょっと思っちゃったりもしてるけど、でも、逆に僕は彼女に対して何か恩返しはできたのだろうか?何か役に立ったのか?いろんな事考えてもこれっぽっちもしてあげられなかった。当然、お互い結婚してしまえば疎遠になるのは当たり前の事だけど、何かできなかったのかな?帰りの電車でずっと考えてました。答えなんてでやしないのに・・・

人間はいつか死ぬ。それは人が与えられた平等の権利だし、僕にも残り時間が限られてるので他人事じゃない。けれども身近な人が急にある日いなくなると、だれでも心の中がぽっかり消えてしまうんじゃないのかな?どんな気持ちだったんだろう。病気で長い間会社を休んでいたのも、闘病生活していたのも、亡くなったのも何も知らなかった。僕だけじゃなくて周りの同期にも知らされてなくて、しばらく経って風のうわさで知った時は胸が苦しくなったけど、でももうそれすら自分が忘れようとしている事に気がつくと、せつなくなる。

ヘッドホンから、Bzのいつかのメリークリスマス聞きながら、今までのこと思い出してたけど、なんで死んじゃったのかな・・・なんで、幸せだったのかな?満足だったのかな?そう考えてたら涙でそうでした。

僕もこの先はわからない。でも、あなたの事は忘れない。今、ここにあるすべての出来事に対して前向きに、必死にがんばろうと思う。ありきたりな言葉になっちゃうけど、どうか次のステージで幸せになってほしい・・・今日の飲み会、色々話したけど最後にみんなで冥福をお祈りして10秒間だけ黙祷しました。僕は心の中で

「みんながんばってるよ。だから、これからもみんなの事見守っていてね・・・」

そう願いました。人生、時間が進むと色んな出来事があって、それがまさに生きた証かもしれないけど、人との出会いは大切に、そして後悔しない付き合い方をしたいものです。すくなくとも僕はあなたと出会えて幸せでした。

本当にありがとうございました。どうぞ、安らかに・・・